2024/07/14 読売新聞オンライン
近畿大農学部(奈良市)のICT(情報通信技術)を活用してメロン栽培に取り組むNPO法人「エムワイピー農場」(同)は13日、奈良市内で今年収穫分のメロンで開発した加工食品の試食会を開いた。今後、商品化を進める。
同NPOは、福祉施設の障害者らの協力を得て「近大ICTメロン」を栽培。約2000個を今月に収穫し、一部を使ってジェラートやカレー、ギョーザなどを考案した。
試食会には、近大OBら約30人が出席。ギョーザやカレーでは具材として使い、ジェラートは果汁をたっぷり使って口当たり良く仕上げた。参加者は「メロンをしっかり感じられた」「歯応えがありおいしい」などと笑顔を見せた。
近大農学部の野々村照雄教授は「活動が障害者雇用につながることに期待する」とし、同NPOの増井義久理事長は「改良を重ね、奈良をメロンで有名にしたい」と意気込んでいた。