半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

過去に無い6月と蜂蜜と梅干しのお話

2023年06月21日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の「朝採り野菜ボックス」のお手紙です

 先週末は暑かったですね~。米農家の根本さんとやっている田んぼ教室だったのですが、梅雨時に30℃超えが3日続くなんて過去無かったんじゃ無いでしょうか?

 一方で、稲の生育は過去に無いほど低調です。3月から暑い日が多いので「今年は暑い」と思う人が多いと思いますが、今春は雨や曇りが多くそのまま梅雨入りしたので、今年はずっと日照不足なのです。

 さらにみんなで収穫をしたジャガイモは2割ぐらいが畑で腐っていました。ジャガイモ生育適温は15~20℃と言われており、本来は北海道のような冷涼な地域が適している作物です。今年は暑い日が多く、さらに梅雨時期にこの気温で高温多湿。そのためドロドロに腐ってしまったのでしょう、今までで一番ひどい状態です

 そして2年前までは1人5匹は釣れたザリガニが昨年から全く釣れなくなり、今年は更に不漁。教室を運営して今年で12年目ですが、「こんなこと初めて」という事ばかりです。

 さて、そんな大変な中で根本さんは蕎麦を無農薬で作っています。そこに、いすみ市の養蜂家がやってきてハチを飛ばし「そば蜂蜜」を作りました。今回、本当に多くの方からご注文を頂きました 

 海外の果樹農家は日本と比べて大規模なので、受粉させるためにハチは欠かせません。そのため、大陸をあちこち移動して受粉をする養蜂家も大規模です。日本のイチゴやスイカ農家さん達もハチを使いますが、規模が小さいため、養蜂家に頼むというよりハチを箱ごと購入して受粉が終わったら野に帰す、という人が多いです。しかもそのハチはマルハナバチといって花粉を主食とするハチで蜜はとれません。ということで、日本のミツバチ養蜂家は受粉用にハチを農家にレンタルすることはありますが、基本は蜜を採ったら販売しています。

 日本の蜂蜜の自給率を調べたら7%ぐらいで13%の小麦よりも低いんですね。でも、やはり国産をなるべくなら食べたいものですよね。一般的に蜂蜜は殺菌効果があったりミネラルが豊富と言われますが、そば蜂蜜はその中でも鉄分などのミネラルがかなり多く含まれているそうです。咳の症状を抑えるために舐めている人もいるそうですよ。そばの成分のルチンなども含まれているので、栄養満点。但し、そばアレルギーの方は食べないように。普通の蜂蜜と違い見た目は濃い麦茶のような色。香りも味わいも独特ですが、美味しいと思える人は体に合っているのだと思います

 そして梅干し用の梅のご購入も沢山頂きました。完全に熟した黄梅なので一刻も早く塩漬けして下さいね。フルーティーな梅で作ると、今まで食べた事が無いフルーティーな梅干しが食べられますよ

 ポイントはきちっと塩を振り重石を載せること。塩分濃度は本来は18%が適しているのですが、日常的に汗をかかない仕事をしている人は減塩しても良いかと思います。また重石は完熟梅なので梅と同量で良いと思います。塩と重石が足りないと梅酢があがってこずにカビてしまいますのでご注意を。

 重石を載せて数時間経ったら一度容器を振って梅酢が全体に回るようにするのも良いと思います。多少カビても梅酢が殺菌してくれるのですが、気になる方はホワイトリカーを最初に梅に振りかけて濡らしてから塩を振り、それから重石をしても良いです。

 梅酢が上がったら赤シソを塩で良く揉んでアク出ししたものを入れて下さい。なお、味噌と同じで、年を重ねる毎に塩角が取れてまろやかになり体に優しい味わいになっていきます。我が息子は10年物をつくるために毎年梅干しを自分用に漬けているんですよ

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