半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

色々なお祭りの形

2017年07月09日 | 自分の時間
成田は祇園祭り中で、特に成田山周辺は夜まで凄い人数です。

夜になってもタクシーやバスは満員状態で、やはり一大イベントなんですね。

ところで、昨日、成田の片田舎の旧下総町の根本さんのところに行って、来週の教室の準備のために、ミニトマトの手入れや黒豆を蒔きに行ったら、根本さんのところも祇園祭でした。

根本さんと出会ったのは7年前。

その時、「8年ぐらい途絶えていた地域の祇園祭を、消防団のみんなで復活させた」というエピソードを聞きました。

初めてその場を見たのでしたが、最初は何をやっているかわかりませんでした。

近くで「ドン、ドン」とたまに太鼓をたたく音が聞こえてくるのです。

「なんだろうね?」と一緒に種蒔きを手伝ってもらっていたうちの子と話していたのですが、そういえば朝、根本さんから「今日は祇園だよ」というメールを頂いていたのを思い出したのです。

良く見ると、小さな地元の子どもが10人ちょっと体操服を着て集まっていて、そこに根本さんや地元の有志の大人が10人ぐらいが集まって、軽トラックに太鼓をのっけて、各家々で太鼓を打って回って各家々を回っているようです。


私はお祭りのような派手なことが好きではない両親の下で育ったためか、神輿や太鼓に胸が高まるタイプではないのです

住まいもニュータウンですから、お祭りと言えば、露店で買い食いするためにある、程度の認識でした。

その後、大人になって農村を歩くにつれ、祭りが神事であり、地域の伝統であり、地域をつなぐ行事であり、廃れていっているもの、ということを知ったのです。

ところが、成田の祇園祭ぐらいでかいと、廃れているということは無いんですね。

若頭は自腹で100万(200万?)ぐらい出して、全てをかけて準備をすると言いますし、成田山周辺の昔からある町は、気合の入れようが違います。

それは、かつて、祭りの中心だった方々が年配になっても沢山ご健在で、その伝統、風土がまだまだあること、そして観光地だからこそ、見物客もどってくるということがあると思います。

一方で、根本さんのところはご縁が無いと誰も知らない成田の片田舎。

祇園祭りは地域の人のためにあるわけです。

だから、成田山のものとは全く違って小規模。

しかし、大人と子供が全員顔が分かる地域限定だからこそ、アットホームで、人と人とのつながりやぬくもりを感じられるお祭りなんですね


大きな祭りも華やかですが、地域に根付いて子どもが中心で行われるお祭りも良いものですね


そういえば、と思い出したのが、先日、イオンの裏でカジノ問題が上がった時にお話を聞いた方のお祭りのお話。

その地域では、昔から大きな蛇の人形を6年生がリーダーになって、子どもたちで各家々をまわるとお金をもらえて、それを下級生に6年生が配分していく、なんていう祭りのやり方があった、ということでした。

「それはそれでたてのつながりも出来るし、子どもたちがリーダーシップを発揮するし、お小遣いももらえてよかったんだよ」と言っていました。

その行事は「盆綱」というらしく、お盆にまだ成田の数か所で行われている、と、ある方が教えてくれましたが。


また、そういえば3日前に高柳さんが「伊能のおあそび」の事を言っていました。

成田の大栄地区には1000年以上続く大須賀神社があって、そこでは毎年「伊能歌舞伎」という地域歌舞伎が奉納されています。
もう何百年も続く伝統行事ですが、一度廃れたものが平成に入って復活しました。

全体の祭礼を「伊能のおあそび」という名前もあるそうなのですが、地区の人が集まった時に「もう止めようよ」という話が出たそうで、高柳さんがちょっとプンプンしていました。

「最近の者は、仕事があるからとか、自分のことばかり考える。かつて、何百年も先祖の人達が大切にしてきたものを、自分たちでも受け継がなければいけない、といった自分を横に置いて考えられないのかな?」

ただ、「まあ、子どもも最近はいないしな。。。子供がいないと盛り上がらないのも確かだな」という言葉も。

鴨川などは、もはや地元の人だけでは祭りは成り立たず、都会から毎年応援が駆けつけて盛り上がっている、ということをお伝えしたら、高柳さんの盟友の林さんが横にいたのですが「外から手伝いに来てくれるなら、それもいいな。あとは地元民がリーダーで率先すればいいしな」とのこと。


観光化したお祭りとは別に、各地の伝統祭りに関心が向く、そんな時期ですね。
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