モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

温度を感じる作品

2017-06-19 21:40:01 | 大人 水彩

岸 左/「小鹿の兄弟」色鉛筆 右/「小鳥」水彩

どうも幸介です!先週ご紹介した学生クラスの真彩、13歳と紹介しましたが、本人に「もう14歳だから!!!」と怒られてしまいました。失礼いたしました。いっつもノリ先生や僕にべったりで甘えておりますので、てっきり13歳だとばかり思っていました(こんなこと書いたらまた怒られそう…)

さて、本日ご紹介するのは大人クラスより岸さんの作品。色鉛筆画と水彩画ですが、どちらも柔らかいタッチと温かさを感じる色彩です。デッサンのように重くしっかりと描きこんだ作品ではないのですが、生物の温度や存在感をしっかりと感じることができるのは、その岸さんの色彩バランスにあるのではないかと思います。

静物を描く時、余りにも描きこみ過ぎてしまうと、どうしても絵っぽくなってしまうというかフィクション感が出てしまいます。生き物はいつも風に吹かれたり走ったり、常に動いています。それが、描きこむことでモチーフが重たくなり止まって見えてしまうんです。岸さんの作品が、生物の動きの一コマを切り取ったようにしなやかであるのは、描きこみ過ぎず・かつ柔らかい色彩バランスで描かれているからなんではないでしょうか。インコの羽のフワっとしか感じなんかは、ほんとその触感が伝わってきそうですね!!色鉛筆と水彩という違う画材の作品ですが、どちらもその「触れそう・暖かそう」な感じが、なかなか出せるものではないなと感じました!

なんだか水彩画でこういう温度を感じるように描けるということは、水彩が岸さんに合ってるのかななんて思いました。また、オイルパステルや油彩でも新たな発見があるかもしれませんので、ぜひ今後も様々な画材に挑戦してみてほしいです!!

コメント
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