モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

スパイシーな香り♪

2016-02-11 20:48:10 | 親子

親子クラス
「2歳になったばかりなので、まだ道具が使えないのですが、参加しても大丈夫ですか?」
2・3歳児対象の親子クラスに、はじめて参加されるお母さんから一番多く聞かれるお問い合わせ内容です。
例えば、危ないからと遠ざけてしまいがちなハサミも、使い方を間違わなければ楽しいことがたくさんできます。
基本と使い方のルールをしっかり教えて、あとはお母さんと一緒にいっぱいチョキチョキ。いつの間にかハサミが上手に使えるようになります。
興味を持ち始める2歳ころから、ぜひ怖がらずにやってみましょう。この時、お母さんは紙を持ってあげて、ハサミの刃に紙を垂直になるように挟んであげましょう。

今週制作したカレーライス(上の写真)の具を切る時も、2歳児は、まず手でちぎってみてもOK。
それができたら、紙テープ位の細い紙を1回で切ることをやってみる。ハサミを1回閉じることができれば、チョキン!と気持ちよく切れます。
最初はうまく力が入らないので、お母さんがハサミに一緒に手を添えたり、グーパーグーパーと掛け声をかけながら、手を握ったり開いたりする練習すれば、コツをつかんで上手になります。
道具は使えば使うほど指先や手の巧緻性が発達していくので、焦らずお子さんと楽しんでほしいなと思います。

今週参加してくれたこども達は、2歳のお誕生日直前の子と、もうすぐ幼児クラスに進級する子が一緒に制作しましたが、ハサミの切り方も絵の具の塗り方もその子にとって今できることに初チャレンジをプラス。
何かひとつでも新しい試みができるように、お子さんの様子を見ながら、引き出しを選んでいきます。

最後になってしまいましたが、ブログタイトルの「スパイシーな香り♪」の理由。
このカレーライス作品のルー(茶色の絵の具)には、カレー粉が混ざっているので、リアルなカレー風味が漂ってるのです!
カレーは料理用お玉ですくって、ご飯(白い絵の具)の上によそって、ちょっとおままごと気分でしたが、はじめて絵の具を使う子も自然に遊びながら絵の具を楽しんでくれました。

親子クラスの受講を迷っている方がいらしたら、まずはお母さんが楽しいこと出来るかな?と気軽な気持ちで参加してみてください。(Eri Ito)
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What is this?

2016-02-10 23:41:28 | 大人 油絵・アクリル

水曜 夜 大人クラス 矢作


先週、2週連続鈴木さん水彩画フェスティバルの開会宣言をしたのですが、鈴木さん、大変申し訳ありません。改めて確認したら写真がピンボケやらでちゃんと撮れていなかったりしたので、お手数おかけしますが撮り直しをさせていただいてそれからアップさせていただきます。

というわけで本日は水曜夜大人クラスの矢作さんの作品を紹介させていただきます。こちらの作品、なんと本日完成したばかりのできたてほやほやなのですが、制作期間は約半年!矢作さんお疲れ様でした!
ところで、何を描かれているのかお気付きですか?こうしてみると一見パステルの入ったボックスのようにも見えますし…こういうチョコレートもありそうですよね。しかし!これはれっきとした地面(レンガ)なのです!もうパッと見たときの印象がすでに面白い。思わず近くで見たくなってしまいますよね!現実の色を忠実に再現して描いたとしたら、構図は面白くてもここまで魅力的な絵に仕上がらなかったのではないでしょうか。

よくミオスでは(特にデッサンにおいて)、部分部分を描き込みながら進めていくんじゃなくて、全体を少しずつ完成させるように…なんて耳にすると思うのですが、この絵に関しましては型破りで、下塗りをして大まかな下書きをした後は、左上のレンガから丁寧に一つずつ描かれていました。しかし逆にそうすることによって、レンガ一つ一つが「みんな違ってみんないい」状態になって飽きさせない仕上がりになっています。

色に関しても、特にこういう色がいいと思いますというアドバイスをしたわけではないので、矢作さんのセンスが光っていますね。右下の石もとってもカラフルで、ただの地面のはずなのにウキウキしてしまいます。そしてこの絵でおもしろいもう一つのポイントはサインです。写真だと分かりづらいのですが、左下に小原先生直伝のスペシャルサインが入っておりますので、気になる方は小原先生にお問い合わせください!以上本日のブログは磯辺でした。
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個展のお知らせ

2016-02-09 23:27:27 | スタッフ講師

京谷美穂 アクリル/キャンバス


皆様お久し振りです。元土曜大人クラス講師の京谷美穂です。2014年、2015年と、大変お世話になりました。ありがとうございました。
アトリエ・ミオスでの経験が本当に貴重なものとして感じられる今日この頃です。
2016年は少しは落ち着いて、色々なことを深く、また広い視野で考えることができれば良いなと思っています。
さてこの度、個展を開催することとなりました。皆様よろしければ是非ご高覧下さいませ。

2016年2月15日(月)〜26日(金)日曜休廊 11:00-18:00(最終日16:00まで)
あらかわ画廊
〒104-0031 東京都中央区京橋2-8-18 昭和ビルB2F
TEL 03-3566-5213
※土曜日は15時以降、ビル入口が閉まっておりますので入口にてお電話頂きしだい解錠いたします。
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真実は藪の中

2016-02-08 23:14:51 | スタッフ講師

小原 絹本水彩

田中先生のブログ当番の日ですがオバラです。
私、先週から風邪をこじらせてしまい、熱こそ下がりましたがまだまだ寝ていたい気持ちで一杯です。
ここ数年間というもの、田中先生と同時に風邪をひかなかったことは、一度たりともありません。(ちなみに年間で2回位ひきます。)
つまり今日は、田中先生は欠席なのです。
大抵二人共忙しくて病院に行けないので、どちらかが授業をしている間に片方が病院で二人分の薬をもらって来て分けあったりしています。
「じゃあ僕が小学生クラスやりますんで、小原先生が遅刻して来て下さい。大人クラスは任せますので僕は先に帰ります。少しでもお互い体力温存させましょう!」など、交代で休みます。
話しだけ聞くと、風邪まで同じタイミングでひくなんて、なんだかとっても仲良しな気がするでしょ?
でも水面下ではお互いの事を「なんで一週間ずらして風邪ひかねーんだよ!ゆっくり安心して休めねーじゃねーか!」と思っていたり、いなかったりという噂があるんですよ!うわー、怖いですね!
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イギリス館

2016-02-06 22:07:15 | 大人 油絵・アクリル
土曜朝 英保 油彩

岩田でございます。ようやく寒さも少しづつ和らいできて嬉しい限りです。本日ご紹介しますのは小原先生の記事でもご紹介させて頂いた英保さんの油彩です。こちらは山手の港の見える丘にあるイギリス館です。昭和12年に英国総領事の公邸として建設されたそうですが赤い瓦屋根と白い壁面が一際印象的な建物です。

英保さんは、足しげく各地に取材に行かれるだけあってモチーフになる色んな建物をご存じですね。こういった歴史ある洋館はそれ自体が持つ雰囲気も含めて描くのが楽しくなるモチーフです。

英保さんの選んだアングルはスロープの両脇に広がる庭園の緑と赤い屋根、青い空、白い壁がとても美しく対比されています。
そして硬質なイメージ持ちながらも同時に歴史に裏打ちされたどこか古びた風合いを合わせ持つ味わい深い建物の印象を上手く表現しています。庭園の中の木々の色もお互い似てしまわないよう工夫されています。
じっくり時間をかけただけあって魅力的な作品に仕上がりました。又、トリミングの仕方も良いバランスで切り取ることができました!
こちらの作品2月14日から有楽町で行われる展覧会に出品されます。

「おおぞら展」
2月14日(日)~2月20日(土) 11:00~18:00(最終日17:00まで)
東京交通会館(JR有楽町駅前)地下1階 エメラルドルーム
千代田区有楽町2-10-1
Tel 03-3214-4288
英保さんはこちらの作品と合わせて2点出品します。どうぞご高覧下さい。
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キャンバスのトリミング

2016-02-05 22:04:15 | 大人 油絵・アクリル

左  10号キャンバス   /   右   8号キャンバス

オバラです。上の作品は英保さんの油彩画。左と右の違いはおわかりになりますか?
実は英保さん、再来週から職場の絵画サークル仲間とグループ展を開催されるのですが、会場の都合で10号のキャンバスでは大きすぎて飾れなくなってしまいました!「もう描き直す時間もないし、2点出品するつもりでしたが、1点にするしか…」とおっしゃるので、油絵の極意(という程でもありませんが)を伝授させて頂きました。

左上から キャンバスの上に変更したいキャンバスの大きさの穴を開けた紙を置き、どのようにトリミングしたらいいかを考え、決まったら鉛筆などで目立たぬよう印を付ける。
キャンバスのタックス(キャンバス張り用くさび型の釘)をマイナスドライバーで外す。
小さい方の木枠を組み立てる(金槌を使うと木枠が凹むので、木槌を使う。ない場合は、ベニヤ板などをクッションにしてから金槌で叩く。)
印に合わせて折り目をつけたら、長い方の辺の真ん中を裏から引っ張る。(キャンバス張り器がない場合は、先の幅の広いペンチを使う手もあるが、抑える面積が狭い為キャンバスが裂ける事がある。力加減を気を付ける。)
金槌でタックスを叩く。(今回は額に入れなくてもいいように、エッジに釘の頭が見えぬよう裏から釘を入れました。が、サイドに釘が見える通常の張り方でも難しいので、初心者にはお勧めしません。)
角が美しい直角になるよう、キャラメル包みで折り曲げて張る。
横から見ても絵が描いてある、オシャレな作品の出来上がり!
※ 通常の白いキャンバスを張る時とは違い、引っ張り過ぎると麻だけがつれて上に載った油絵具が割れてしまうことがあります。表の絵をしょっちゅう見たり触ったりして、確かめて下さい。

英保さんのグループ展の詳細と絵の講評は、明日岩田先生からお伝えします。
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立体的な見方

2016-02-04 20:45:48 | 幼児

幼児クラス
久しぶりに大きな画用紙(四切サイズ)にお絵描きしたところ、私とミツキ先生で終始驚きの連続でした!
毎回授業の最初に行っているB4サイズスケッチブックに描く習作の積み重ねが本題の作品に反映され、人物全体像のバランスが非常に良く捉えられているのです。複数の人物は何をしていてどんな動きをしてるか意識すると、具体的なポーズだけでなく、顔の表情も豊かになってきますね。お誕生日のワクワク感がちょっとした仕草や動きに出ていて、楽しくお絵描きしている様子もきっとこの作品から皆さんに伝わることでしょう。こどもとお母さんとのお喋りも想像できそうな家庭の雰囲気まで漂ってきます。

そして、この絵のもうひとつの見どころは、机の形です。幼児が机を描く時は、真上から机を見下ろした方向で見える長方形になってしまいます。絵に描く場合、人物を横から見ていると同様に、机も横から見た形で描きます。横から見ると机の天板は、台形になる訳ですね。机の絵の見本として台形を描いて見せますが、みんな不信な顔で眺めているので、実際に机を写真に撮って見せることにしました。写真を見ると見本の絵と同じだと納得。あとは、真実を忠実に描くだけ。机の脚の描き方にも奥行きがあり、どっしりとした存在感が出てますね。対象物を立体的に捉える見方を意識して描こうとする姿勢に感動!褒めまくり!!
ケーキ、ジューズ、プレゼント、部屋のオーナメントといったお誕生日必須アイテムは、自分の経験からの記憶で思い思いに好きなものを描きました。人物や机などの基本的な描き方さえ分かれば、そこからは独自な発展で更に魅力的な絵になることを証明した作品です。
ここから先もっとレベルアップしていくこと間違いなしです!楽しみ~!(Eri Ito)


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前半戦:BOSS

2016-02-03 22:49:15 | 大人 水彩

水曜午前 大人クラス 鈴木

いつの間にか2月になってあっという間に節分になっていて驚きの磯辺です。
今日は水曜午前大人クラスの鈴木さんの水彩画を紹介させていただきたいと思うのですが、実は鈴木さんの作品、あっという間に完成させてしまうので、結構な枚数があるのです。(本当は全くあっという間ではなく、ご自宅で相当な時間を掛けて同じ課題を何枚も練習して来ていらっしゃるのですが、それ故アトリエでは簡単に枚数を重ねていらっしゃるように見えているだけです。優雅に泳ぐ白鳥も、水面下では猛スピードで水をかいているような?)そこで今回はなんと2週連続で鈴木さんの作品を紹介していきたいと思います!

まず前半戦はこちらの作品、ある人物を描かれているのですが、皆様お気付きでしょうか…?
そうです、ハロウィンの時の、眉毛を剃り落とし油性マジック刺青を入れた小原先生です!
4枚も並ぶとちょっと怖…いや、迫力がありますね。それにしても、もともと人物画は風景画に比べて難しいと思いますし、さらに黒い服、タトゥー、眉毛、ポーズ、絶妙な角度の椅子…と難しい要素がたくさんあってなんとも難易度が高い絵です。にもかかわらず、4枚に渡って果敢にチャレンジされるとは…小原先生への大きな愛を感じずにはいられません。

どうしてもこの4枚だけは他の作品と別でアップしたかったので前半戦とさせていただきました。このブログをご覧になっているミオスの生徒の皆様は是非、一度くらいは小原先生をモデルに絵を描いてみては!?もちろん私もモデル大歓迎ですよ(笑)
来週は後半戦ということで、鈴木さんの他の作品たちをまとめてご紹介させていただきますのでお楽しみに!
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観る子供

2016-02-02 00:19:35 | 小学生 絵画
本日は、小学生イチゴ着彩のご報告。             (南澤)

以前、子供の絵について「小さい子のデタラメな絵は魅力的だけれども、上手くなるとつまらなくなる」と、書きました。
そして、つまらなくなるのは、我々の指導に問題があるのではないかと。
この問題に対し、我らがオバラ先生の決断は明快かつ適切でありました。それは「観察に熱意があれば、それは魅力につながる」というシンプルかつ我慢強い方針であります。そしてそれはいよいよ結果に現れようとしています。(ジャ~ン)


左 こなみ 5年  /  右 結名 5年


見てます!観てます!視てます!看てます!満てます!
そうです、観た結果を描くというアカデミックな表現は、決して古臭い方法論でも創造性の欠如でもないのです。かの松尾芭蕉に西洋人が触れたときの感動は、「対象をただ観ることしかしていない作品の中になにかが完全に現れる」という衝撃だったはずです。観ることは上手い下手を超越します。その行為は「瞑想」そのものだからです。
勿論、「瞑想は作品か?」と言われても、残念ながら、僕にはここでお答え出来るほどエラい人間ではありません。けれども、いろいろな局面で、もし我々が何かに迷ったときに、(それが美術や芸術の話でなくても)「観る」ことに立ち返ることは、相も変わらず有効であることでしょう。

映画「もののけ姫」の主人公は、曇りなき眼で見ることを自分の旅の命題にします。これは永遠の子供のメタファーであるはずです。
子供こそ、「観る達人」のはずなのですから。


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アーバンクレヨンアート

2016-02-01 20:23:29 | 小学生 絵画

小学生クラス 1月課題 アジのひらき クレヨン・色画用紙

どうも幸介です!先日の小原先生のブログでも紹介されていましたが、本日は野菜ではなく「アジのひらき」の完成報告です!!
骨の周辺の黒ずんだ色合いや血合いの色、小骨の起伏や不規則な輪郭線など、やはり自然物は秩序の乱れた美しさがあるのでいいですね。上記の画像は小学生クラスの中からの抜粋ですが、ほんとにみんな魅力的な作品に仕上がっています。魚のあの味も伝わってきます!!茶系統のモチーフですので、補色に近い紫や青の画用紙への描写でしたが、このシンプルな一色の背景とクレヨンをぐりぐり滲ませた濃密な色彩のバランスも美しい。大人と違い、消しゴム判子も半ば投げやりに押されているのですが、これも魅力のひとつですね。

そして今回の課題、自然物以外を描いてもなかなか素晴らしい作品が完成!!


萌花 5年 「缶ビール」

一番左の赤いマークの作品が、萌花の描いた作品。やばいです。横のカラーバリエーションは、この絵が気に入りすぎて僕がパソコンで作っちゃいました。BEERの文字が缶からはみでちゃってるのもポイント高いですね。すごくモダンというか、アーバン(都会的)です。こういう雰囲気を作品から出せる人って憧れます。こういう絵を描かれた事への、嫉妬すらあるぐらい!!キチッとした人工物を、こういうアプローチで描くのも素敵だと思いませんか?っていうかこの彼女の作品、飾るべきところで飾ったら売れそう…つかもはや僕が買いたい。ここ最近の小学生クラスでは一番大きく感銘を受けた作品です!萌花にはほんとになるべく多く作品を残してもらいたいなと思っております。

ということで、自宅でも簡単にできる課題ですので、クレヨンの使い方をマスターしたみんな、お家でもいろんなものをぜひ描いてみて下さいね!!

田中幸介
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