モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

近づく入試…!!

2011-08-08 00:24:00 | 学生
20110808ちとせ 高3 デッサン

どうも!!小学生クラス中に生徒にふいに「こうすけ先生は愛してる人いるの?」と聞かれ、ついつい「いるいる、たくさんいるよ!!」と失言(?)してしまった幸介です。小学生クラスは瞬発力が命なので、彼らからの質問にはいつも即答します。今日もとっさに即答したらこんなこと言ってしまいました。たくさんいたらマズいですよね。生徒達は「えーそうなんだー」と意味も分からず流していましたが、あやうく僕の浮気性がバレてしまうところでした。あぶないあぶない。

そんなこんなで今日ご紹介するのは、この夏に自己推薦での受験を控えた高校生のデッサンです。デザイン系の科を受けるということで、ただ石膏像を描くのではなく紙テープなどで空間を感じるような構成のモチーフにしました。

彼女は今でこそ技術もかなり上達しましたが、アトリエ入会当時は授業中ぽけーーーっとしていて、「ちょっとちとせ、描いてる!!?」と聞くと「ハッ、何も考えてなかった!」というようなのんびり屋でした。今ではこれほどまでにモチーフを見つめる力と描写する力を身につけ、頼もしい限りです。欲を言えば、台の安定感(重い石膏像が乗っている説得力が希薄)や布の起伏、石膏像の裏側まで感じられるような空間描写(光源が定まっていないので、反射光や回り込むような陰影が薄い)などもっと努力してほしいのですが、まあ僕と小原先生のスパルタ(というかドS)なクラスに通っているだけあって、最近では彼女も性格までもがストイックになってきました。彼女は向上する意思もありますので、これなら安心して巣立たせても大丈夫でしょう!!

高校生は、背伸びしたい面と青臭い面との入り乱れる、危うくも魅力的な感性を発揮できる年代です。彼女にはもっともっと、今こそ自分を生かした作品を生み出していって欲しいと思います!!

…多少はマジメな文章を書いたから、冒頭の浮気の話もこれで帳消しかな!?

田中幸介

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みんなの宝物その2

2011-08-07 02:23:00 | 小学生 工作
酒井です。お祭りに行こうと思ったのに、あまりの大雨で断念してしまいました。かき氷が食べたかったのに残念です・・・・。

Hako


さて、今回は水曜日小学生クラスの「宝箱」を紹介します!この前火曜日の作品を紹介させていただきましたが、水曜日の子たちの作品もまたアイデアに富んだものばかりです。

夜空と星の箱、鍵盤がついたピアノの箱、箱中にたくさんの魚が泳ぐ箱、彫刻刀でかっこいいサメを掘ったものや持ち運び用の取っ手がついているものなどなど。宝箱は中に入れるものによって形がかわる物なので、本来これといって決まった形状が決められているわけでは無いですが、RPGゲームや映画などによく登場するモチーフなので割と固定化されたイメージがありますよね。でもそんなことは関係無しに、みんな彫刻刀や紙粘土、色をつけた卵の殻などを駆使して箱を思い思いに装飾していってくれました。

私が特に好きなのは、写真一番下のこの作品!箱の上に要塞が建てられた宝箱です!海の上に浮かぶロボット、ヤシの木や髑髏までしっかり作ってあります。「箱の上にそんなに沢山乗ってたら、開けるとき邪魔じゃない?」なんて問いはナンセンス!!かっこよければ良いのです。機能性を考えてしまうのは、特に大人になれば仕方のないこと。「とにかく作りたいものを作る!」という純粋な気持ちで制作が出来るって、すごいことだなぁと思いました。

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大人クラス宣伝看板つくりました♪

2011-08-06 23:50:32 | スタッフ講師
Rimg0343

チノです。今日は久しぶりに日差しがまぶしく、夏らしい一日でしたね。
階段下の看板、「スケッチ遠足報告」から「大人クラスの宣伝」に作り替えました。ちょっと涼しげなイメージで、金魚で人目を惹く?!作戦です。
大人クラスの作品として、去年の展覧会の作品からランダムに何点か使わせていただきました!ので、そちらもぜひチェックしてみてください。

地味なこだわりとしては、真ん中のミニミニデッサンを描いた事ですかね・・・。中途半端に大きくて、思ったよりも時間がかかってしまいました(汗  

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小学校受験 夏期講習

2011-08-05 18:55:56 | 小学校受験
Jyukenkaki112
先週の日曜日と本日で、学校受験クラスの夏期講習・第2・3回目の講座が行われました。
2・3回目の課題は
★集団製作で探検隊の洋服・持ち物を作る
★トントン相撲を作って遊ぶ
でした。
発想力が乏しくては、なかなか思うように手が動きません。立体製作に強い関心がない場合や苦手意識がある場合、簡単にできる立体パーツの作り方を覚えておき、後付で意味を持たせてもよいでしょう。何か一つでも「できた!」と自信を持てることにより、製作活動が「大好き!得意!楽しい!」に変ります。
●対象 小学校受験予定の年中・年長
●今後の日時
8月28日(日) 13:30~15:00
キャンセルが出て、若干の空きがございます。くわしくはこちらをご覧下さい。

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目白押し?!

2011-08-04 22:08:00 | 小学生 絵画
0804

伊藤です。
小学生の夏休み特別教室が始まってから3週間が経ちました。
夏休み限定の振り替え制度で、通常通っている曜日のクラス以外の授業に参加する生徒がいたり、短期間参加の外部の子がいたり、毎回クラスに集まる顔ぶれが違い、こども達のパワー全開です!!
ナント!1クラスの生徒数25人以上の日が数日もありました。人数の多い日は先生達も増員され、ただでさえ暑い夏がアトリエはさらに熱気がこもった日々が続いています。

夏の小学生クラスは、制作課題がみんな違うので、生徒一人一人見ていくのが大変な一面もありますが、個々に考えて決めたこの夏に制作したいものの制作過程がいろいろと見れるのは本当に楽しみですね!

ポスター制作、額縁作り、粘土、油絵、石膏、切り絵、砂絵、自由絵画、デッサン、工作・・・まだまだありそう。
どれもこの夏一押しの作品として期待できそうです。
まずは先頭きって、4枚の作品をご紹介します。
こちらの作品は、2~3年生の作品です!
グラデーション、にじみ、スパッタリングなどの技法をポイントにうまく使って仕上げた完成度の高い作品です。
これから次々と沢山の作品が完成していくので乞うご期待!



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花鳥画の醍醐味

2011-08-03 22:45:00 | 大人 日本画
Kimura木村 日本画
赤尾です。日曜クラス木村さんの初めての日本画、遂に完成です!
初めたての日本画はまず画材に慣れることからのスタートとなります。
岩絵の具でできること、できないこと、他の画材との相性など試しながら徐々に慣れて行くものですが、木村さんも試行錯誤しながらじっくり画面づくりに取り組まれました。
この絵の見せどころはこの空間でしょう。大きく空いた空間に配置された枝と木の実や花がリズミカルです。
木の表現は鳥の描写と同じくらい力を入れたところで、遠近感を出すために一本一本に差をつけているため、画面に奥行きを感じます。枝の節や芽もたくさんの資料を用意して観察したことで、絵の中に命が吹き込まれました。

植物と鳥を描いた木村さんのような絵は「花鳥画」と呼ばれ、古くから日本で親しまれてきたものです。
自然の鳥や花を描くため、鋭い観察力と細かな筆さばきが必要とされます。花鳥画を専門に描いている作家さんは、家に鳥を飼い日々スケッチをして観察眼を鍛えているそうです。
花鳥画のような作品はひとつのモチーフをじっくり観察し描写モチーフに対する愛情が伝わってくる作品が多く、モチーフの奥にメッセージが込められている西洋の油絵とはまた違う魅力があります。
また一度自分で描いてみると、美術館などで巨匠の日本画を観た際により深く鑑賞できることは私の経験からも胸を張って言えます!生まれ育った日本にこんなすばらしい絵の歴史があることに感動できること請け合いですので、日本画を描かれた生徒さんはぜひ日本画を所蔵する美術館やお寺などに足を運んでみてくださいね!

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抽象画と具象画のあいだ

2011-08-02 23:02:51 | スタッフ講師
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石川です。
ミオスの本棚にアンドリュー・ワイエスという作家のカタログ画集がわりと多くあるということで、この作家を例に挙げて、今回は具象画・抽象画のあいだについて少し考えてみます。

一般的にワイエスはスーパーリアリズム(超写実主義)の作家として知られています。「え?これ描いたの?写真じゃなくて?」と思うようなデッサンや水彩画、テンペラ画を数多く残しているためです。

しかし、ワイエス自身は「周りの人々は自分のことを描写主義と言うけど、正直私自身は抽象画家だと思っている」と言っていたそうです。(言い方は微妙に違うと思いますが)

そもそも絵というものを物質的なレベルで見ると、抽象画と具象画は画面全体が筆の動きと絵の具の質感で出来ているという点で共通しています。 ワイエスはその共通点を熟知し、一歩引いた目線を持っていたように思います。だから具象と抽象の境界を自由にコントロールできたのでしょう。(たまに一見しただけでは抽象画にしか見えない作品もあります)
作品の近くに寄って見てみると、絵の中に描かれている植物は、画面上では植物であると同時に、ただ絵の具を引っ掻いた跡でしかなく、抽象画の様です。それらの様々な痕跡は、絵にリズムを創りだし、鑑賞者の視線を誘導します。そして、それら集積された痕跡は、鑑賞者の頭の中で風景や植物に変換されるという仕組みになっているのです。

言ってみれば、ワイエスは鑑賞者がその痕跡を植物だと感じたときに初めて植物の絵になるという状態を描いているのです。
ワイエスの作品はあくまでその「状態」を提示していて、判断は鑑賞者ができる余地を残しているのが作品の魅力となっているのだと思います。

なんかややこしい話になりましたが、ワイエスの画集は本棚に置いてあるので、是非一度、画集を手に取ってみてください。そして「ふーん。」と私が言ったことはサラッと流してくださいまし。



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体力勝負!

2011-08-01 02:58:00 | 小学生 工作
20110801

どうも!もはや髪型変えすぎて、正直髪型レパートリーがネタ切れしてる幸介です!!本日は夏休みもまっただ中ということで、小学生クラスでは生徒の皆がそれぞれ夏休みの宿題やポスターコンクール用の水彩画の制作をしておりました。画像は紙粘土で制作途中の作品達ですが、太陽の塔を筆頭に、手の彫像や動物・恐竜など中々の大作が出来上がりつつあります。

小学生クラスで紙粘土制作を教えるにあたり、先日あらためて「紙粘土、知ってるつもりだけど復習がてらまた作ってみようかな」と自宅で制作したんですが、これが以外と難しい!!生徒達には「もっとディティールを細かく!そしてひび割れしないよう滑らかに!乾かないようにこまめに水分を補給!!」とびしびし教えていますが、その教えのほとんどが大人でも大変な作業だったんだなと、再確認いたしました。作っていると手は温度が上がってどんどん乾くし、手についた粘土が邪魔して細かい作業ができなくなるし、360°に気を配らなければならない粘土制作は意外と重労働です。

それにしても今日の授業は粘土で大作を作る男子が多く、両手で彼らの作品を支えたり手伝ったりしてる間に僕が動けないのを良い事に、がら空になったボディーにやたらパンチをくらったり背中から飛びついてきて首を絞められたり髪の毛の中に粘土をしこまれたり僕のズボンで皆が手を拭きだしたりと、この暑い中に男子達にもみくちゃにされてさんざんな目にあいました…まるで授業後の自分はボロ雑巾のようです。

というわけで、まだまだ大変な粘土制作は続きますが、めげずにやっていきたいと思います。大人クラスのの生徒の皆様も、太陽の塔を超えるビッグな作品に挑戦してみてはいかがですか!?制作後には、まるでジムにでも通っているのかと思うほど汗だくになりますよ。体力のありあまってる方にはオススメです!

田中幸介

コメント (2)
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