モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

小学生クラス油絵紹介第5弾

2022-09-20 22:34:39 | 小学生 絵画


上段左から 浩子 6年 / 圭介 6年 / 海聖翔 6年
下段左から 岳 4年 / 裕斗 5年 / 秀真 5年

子供のペースでやりたいように自由にやらせ自分一人で制作するのを、子供らしい表現方法として尊重することは、言葉を変えれば何もしない(教育を与えない)のと同じになります。少なくても月謝を払って美術教室に通わせている親御様はそれを望んではいないでしょう。
先生のアドバイスで自分の考えに近付いた(もしくは周りの人に褒めてもらえそうな期待以上の絵になった)ことは、個性を損なわせる訳ではなく、やり方を覚えるきっかけと、自信に繋がります。
「子供には無限の想像力が備わっている」これが大人の勝手な思い込み・大人が子供に押し付ける理想だという事は、まだ若い方なら記憶に残っているのでは?
だからこそ本人が目指してそうなったのではなく、やり方が分からないからそうなってしまった、大人が良いと思う子供らしい稚拙な表現方法をそのままにしてはいけないのです。親や教師は適切な指導で、本人が成長したいと願っているサインを見逃さないようにしてあげる。教えたことで、例え月並で画一的なつまらない作品になってしまったとしても…。

今は小学校の教師をしている、元生徒・元ミオス講師の旭が「ミオスの体験授業は風景画でした。パースの取り方なんて小学生にわかるはずもないので、ぐにゃぐにゃなビルを描いていたんですが、幸介先生に鉛筆を使って角度を測る初歩も初歩のパースの取り方を教えてもらって、ビルもピシッとした納得のいくものになりました。」と言っていましたが、私も幸介先生も子供の不安定な線が大好きで愛おしいので、本当は教えずそのままにしておきたいんです。でもそこで「味のあるいい線だね!」と褒められていたら、彼はミオスに入会せず、その後14年もの付き合いにはならなかったでしょう。

高学年になると綺麗にまとまった、あまり面白みのない絵を描きたがる傾向にあります。誰が見ても完成度が高くて良いのですが、ちょっと残念な気もします。しかし固くてつまらない絵こそ成長の証なのです。(そこから更に脱皮し、常識をブチ破った「これはやられた!」と思うような作品が描ければ、美大の道も拓けるかもしれません。)
私達は知識の欲求を刺激し導くという姿勢で、天下の礎を強化しようと思います。

このYouTubeはこちらをご覧ください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする