林 油彩
待ちどうしい春。受験生も最後のひと頑張りです。
本日は、土曜午前クラスに在籍の林さんの作品をご紹介します。
一貫して女性の姿を油彩で描き続けている林さん。今回は3点の作品を掲載しました。
最初は1号位の小さい画面でスタートし、現在では比較的大型の画面に挑戦されています。
それぞれのシチュエーションは異なりますが、真正面をしっかり見据えた顔が印象的です。
時に微笑み、時にキリリとした表情で描かれた対象を見ていると、作者はただ表面的なビジュアルだけ追いたいのではなく、描く女性の内面を感じ、それを描きたいのだということが分かります。モデルたちの表情がその時々の心を語っているようです。
林さんが人を描くうえで大切にしているのは目でしょう。
描かれた目元を見てみると特段に描きこんでいたり、絵の具を厚く盛っているという訳ではなく、比較的さらっと描いているように見えるのですが、何故だかその視線がちゃんと言葉を発しているように感じられるでしょう。
絵筆に自身の思いがちゃんと伝わっていて、的確な仕事が最大限の効果を生んでいるのですね。
下段の作品は「ひかり」というタイトルでホルベインの油絵コンテストで入選されました。おめでとうございます!