モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

こだわりどころ

2018-10-11 22:26:18 | 大人 水彩

大平 透明水彩

どうも一平です! 今日は日曜日クラスに通われている大平さんの絵をご紹介します!

今回の水彩画はピンクにこだわりを持ち、苦心しながら様々なトーンのピンクを一つの絵に落とし込まれました。しかし一つの色に対してたくさんのバリエーションを作る、というのは汚い色が出来てしまったりと意外と難しいものです。
絵の具は混色すればほぼ無限に色が作れる、と思われがちですが混色しても作れない色というものも数多く存在します。
分かりやすいのはシアン(彩度が高い青)とマゼンタ(彩度が高いピンク)でしょうか?これらはプリンターでおなじみの色ですが、青➕白=水色と、赤➕白=ピンクとは全く異なります。白を混ぜると一般的に明るくなると思われていますが、明度が高くなるだけで、色としては彩度が下がりくすんでしまいます。
このことを理解していないと「自分が未熟だから理想の色を作り出せないのか…」と凹んでしまいます。水彩歴の長い大平さんも途中まで赤➕白でピンクを作り色幅が出せず苦労されていました。
ですが、その苦労を新しい絵具(オペラやルミナス=蛍光カラーのブライトローズ)をプラスすることで乗り越え、見事にピンクにバリエーションが生みました。分かりづらいですが、女の子の肌にも紫に近いピンクが使われています。他にも鮮やかなピンク色の衣服のシワ、背景の春を感じさせる爽やかなピンク、桜の花びらの表裏など、全てのピンクがくすむ事なく美しく見えてきますね。この絵を見てるとやはり絵を描く上で、一つでも良いからこだわりを持つことがとても大事だなぁと改めて思い知らされます。

そしてこの水彩画、やはり1番最初に目に入るのはこの可愛らしい女の子。彼女は女子中高生に大人気(もちろん僕も知ってます!)の大原櫻子さんがモデルです。女の子の複雑な恋愛の感情を歌っていたり、モデルの仕事をしていたりと多方面で活躍する大人気の女性です!
「なぜ大原櫻子さんにしたんですか?」と聞いてみると、いつも読んでいる音楽雑誌の1ページに載っていたとのこと。「普段は描かないようなモノを描いてみるのも良いかなぁと思って。」とおっしゃっていました。

皆さんもたまには自分が普段見慣れているものではなく、大平さんのようにふっと目に入ったモノを描いてみて新鮮な体験をしても良いのではないでしょうか!

コメント
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