左2枚 當山 / 右 杉浦 どちらもグレーの紙に白・黒・灰色のコンテ・チャコペン・パステル
岩田です!今回はグレーデッサン特集です。
先ずグレーデッサンとは・・。通常のデッサンは白い紙の上に鉛筆などを使って黒い色をのせて描いていきます。グレーデッサンというのは、中間色の紙の上に白と黒の描画材を使って描いていきます。中間色の紙といってもグレーであることはなく緑、茶色、青といった有彩色の紙でも大丈夫です。描画材もチャコペン、コンテなど柔らかく使い易いものを選んでください。
特に最初は、有彩色の紙だと描きにくい場合もあるかと思いますのでグレーの紙を使うのをお勧めします。
さて、今回ご紹介のお二人はグレーデッサン初ですが、良く描いていますね。
左、中央のデッサンを描かれた當山さんは、紙の色がモチーフのどの辺りの色と同じかを良く見極めています。白から黒までの色幅もとても綺麗です。コーラの瓶も良く描けていますが、大顔面の中の明るい世界、影の世界を上手に表現しています。
壁に投影されている影も的確、リアリティーを感じます。
右側は杉浦さんのデッサン。先日の骨格ゼミに参加し頭蓋骨をしっかり描きたいとのことで今回チャレンジしました。
眼球の入る部分、側頭部など微妙な色合いの反射光を美しく表現しています。頭蓋骨はかなり複雑な作りになっているので描く際に相当の観察が必要だったことでしょう。
背景とモチーフの際を更にしっかり描写することで背景の抜けも良くなることと思います。
皆さんも是非描いてみて下さい。