モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

予想外です。

2015-04-01 18:33:45 | 小学生・遠足
遠足翌日、新年度の四月一番に書かせていただくは依里花です!
遠足当日の3月31日は小春日和を通り越し初夏の陽気。最初の目的地・動物園まで行く間で「暑い!もう脱ぐ!」とこぼした小学生は数知れず、元気をポップコーンみたいに弾けさせながら動物園でのスケッチを開始です。
爬虫類館組とキリン&鳥類組に分かれ動くモデル達と葛藤していました。
私はキリン&鳥類組を主に見ていまして、大きくて動き回る動物達をスケッチするのは容易でないため、もう描けない族続出なのでは・・・と予想していましたが、いっぱいに広げた目でモデルを見る小学生達を見て開始早々心配はフッと溶けました。屋外なので人目も多く、自然の熱いスポットライトが照らすアーティスト達の絵に道行く人が食いついていました。「こんなに上手な子見たことない!」と話しかけてくださる女性や、家族で来ていた小学生の男の子も「皆めっちゃうまい!」と叫びながら先に行く家族の元へ走って行ったりして、鉛筆を持った手に一層の力が入っていました。

お昼から美術館の移動は割愛させていただき、私が最も頑張らねばと思っていた美術館鑑賞です。
というのも小学生にして美術館は楽しいのでよく行く!といった話はアトリエ内でもあまり聞いたことがありません。小隊長の学生たちも遠足で企画されていなければ行くことはないといった様子。
だからこそ、この機会に美術館に抵抗感を無くし、楽しいものだと思えるようになって貰いたいと意気込んでいました。
しかしここでも私のツマラナイ族予想はあっさり打ち砕かれて展示室に入った途端蜘蛛の子を散らしたように展示作品に見入るのです。頭上のスクリーンに映されたアニメーションを口を開けて見ながら「なんかこれ気持ち悪い!トラウマになりそうー」とつぶやいたり水彩画の曲線美に「綺麗~!」と漫画のキャラクターのように手を合わせ目を輝かせていました。中学年チームを牽引していたのですが移動するよ、と声をかけると「もう次?」と後ろ髪を引かれるように移動するのです。飽きないようサクサクと見て回ろうと考えていましたが一つ一つに興味を持って面白い!と感じながら楽しんでいたようでした。
例年と変わらぬスケッチ&美術館鑑賞という流れは普段のアトリエの授業以外の場所でも美術は面白いものだぞ!
と、美術は堅くなくて身近で楽しいものだと感じて欲しいという狙いがあります。
今年は歩き疲れて立ち止まるのではなく、面白いと思って立ち止まる、そんな小学生たちが沢山見受けられました。また「美術館は初めて行ったけど、楽しかった」というシンプルな感想もいただき、心から良かったと感じています!
スケッチも、美術館鑑賞も、何度行っても新しい発見があって楽しいものです。
今回行った石田尚志さんの個展は5月末までやっていますので一度でも二度でも是非足を運んでみてください!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする