駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

錆びたナイフが出てきたよ

2012年10月26日 | 人物、男

    

 石原知事が知事の職を放り出した。聞けば新党を立ち上げると言う。愚図ばかりで埒が明かないという石原氏のいらだちは分かる気がする。しかし、飽き足らないからといって出てくる党が救世主と思うのは間違いの元と心配する。冷静に今の状況を分析すれば現存の政党の中に活路はあると思う。

 衆議院議員でトップになれなかった石原氏は知事という首長職に填まり、明快な表現能力(啖呵を切る力)と都会感覚によって、都民の支持を得てきた。広い視野と脱官僚志向?は評価するけれども、危険な人だと思う。自分が評価しない人間は排除して当然、落ちこぼれは自業自得と考えている節がある。支邦人なぞ・・・と思っているようだ。恵まれず運の悪い人の辛苦を感得できない人なのではないか。

 石原慎太郎がなぜ国会議員として大成できず、知事として圧勝できたかをよく考えた報告が必要と思う。メディアは尊大風におびえず中身を詳らかにして欲しい。

 患者さんはこの手術の成功率は20%ですと説明すると、殆どの人は自分は20%の方に入ると考える。悲観的で私は運が悪いからともごもご言う人も、心の中では今まで悪かったので今度はと思っている。人間はそういう風に感じ考えるものなのだ。これは余りよい喩えでは無いかもしれないが、マスコミに扇動され今に飽き足らない人は石原氏が語る構想に当然自分は選ばれ恵まれる方だと思いやすい。しかし維新になびいた議員を屑と言い捨てる人(私も立派な人達とは思わないが、理解はできる)なのに気付く必要がある。支持したのに見捨てられるのは惨めなことだ。マッチ擦るつかの間に・・・よく考える必要があると申し上げたい。

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手間取るわけだ

2012年10月25日 | 診療

      

 聴診をするために肌着をたくしあげてもらうことがある。ところがこれがなかなか出来ない爺さん婆さんが居る。爺さんはズボンのバンドを緩めないで挙げようとするので手間取る。婆さんはパンツと一緒に持ち上げようとするので上がらない、上がるわけがない。

 大抵少し認知がある上に慌てるのでこうなる。この年代の人達は次に待っている人のことを考えるので、早くやろうとして返ってドジを踏んでしまうのだ。婆さんの中にはまださほど寒くないのに、何枚も白い下着を着ている人が居て、看護婦もどれが何か咄嗟にわからず、手伝いに手こずるようだ。

 診察が終わった後も早く身支度を整えようと焦って、きちんと整えないで出ようとする人が居るので「ゆっくりでいいですよ」。と声を掛ける。本当は流れるように診察したいので、本音とはちょっと違うのだけれども、慣れているので苛々することはない。

 苛々しないのは慣れもあるけれども、この人達が人を気遣う気持ちを持って居られるのがわかるせいかもしれない。

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マスコミの説明責任

2012年10月24日 | 世の中

      

 田中慶秋法務大臣が仕事をする前に辞任した。マスコミの袋だたきに依るものと思う。この人がどんな人かよく知らないが、扱われ方が罪人のようで、それほど悪い人がよく議員を務めて来れたと不思議な感じがする。かなり以前に暴力団関係者の仲人をしたことと外国籍の人から政治献金を貰っていたことがぼろくそに叩かれる理由のようだが、同じようなことをしていても議員によって扱いが異なるのには違和感を覚える。

 マスコミはなぜ田中慶秋氏をこれほどぼろくそに扱うのか説明する責任があると思う。野田内閣を倒す為に何かと結託して画策しているのだろうか。知らなかった迂闊だったで逃れた議員と辞任に追い込まれた議員の差はどこにあるのだろう。マスコミ自らが説明責任を果たすことはないようなので、情報の受け手一人一人が考察してゆかねばならない。

 田中慶秋さんは橋下さんのように切り返す力がないようで、虚構の正義の民の斉唱によって裁かれてしまった。田中慶秋さんはよく知らない橋下市長はよく分からない、それでもこれほどマスコミにぼろくそに叩かれる謂われはないように思う。人の不幸は蜜の味と言った人が居たが、人を馬鹿にし悪者扱いにすることは快感なのだろうか。世に清廉潔白な人は一握り、何でそんな人を任命したかと言えるほどの人はさほど多くない。また言う資格のある人はそうした言い方はしないと思う。

 なんだか田中慶秋氏よりも悪い人は他に大勢居るような気がする。弱い小悪よりも強い大悪に立ち向かうのがジャーナリストの仕事と聞いているが、如何。

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軽率は病か、非難よりも批評を

2012年10月23日 | 政治経済

      

 前原国家戦略担当相は軽率な発言を繰り返してきた。そのために最も大切なものが失われたこともある。八ツ場ダムは建設が再開し進んでいる。石原知事は怒り狂っておられる。

 衆議院解散は年内と総理大臣を差し置いて発言、マスコミは咎めもしない。咎めないのはエコ贔屓か軽視しているのか、睨まれるのが怖いのか。貴公子然としているのは貴公子とは違うのだが、マスコミ程度を控えさせる力はあるらしい。

 失敗から学ばないところを見るとこれは病気なのではと思えてきた。自分の言葉に酔い、思いつきの言葉が次々と出てきてしまう。落語家(この仕事では褒め言葉)や三下政治家には向いていても、責任ある地位の政治家には相応しくない。 

 野田さんは分かっていると思うのだが、それだけ人材が払底しているということか。

 田中法務大臣はマスコミにしつこく辞任と書きたてられ同情する。悪そうな顔をして、切り返す力がないと見るや叩きまくる。マスコミが一番性質のわるい病気のようだ。就任後の仕事で評価するのでなければ、記者にしたところでペンを持つ資格のある者は数えるほどではないのか。

 前原さんも記者ももっとよく考えてから言葉にしていただきたい。

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綺麗になった矢内さん

2012年10月22日 | 人物、女

     

  随分実戦からは遠ざかっているが碁と将棋のファンで、今もNHK杯戦は欠かさず録画して見ている(見ているうちに寝てしまうことも多い)。ざる碁ヘボ将棋なので、解説が無いとよく分からず全然面白くない。

 そのため、聞き手と解説者の役割は非常に大きい。大げさでなく観戦の面白さを左右する。好みの問題でもあろうが自分の考え感覚を言う解説者が面白い。碁は国民性か日本人でない解説者の方が忌憚なく面白い。日本人では小林覚や石田芳夫が面白い。武宮や小林光一は好みではない。将棋では羽生、渡辺、米長、浦野などが面白い。谷川や屋敷はあまり面白くない。解説者自身が身を入れていること自分の考えを遠慮せず言うことが解説を面白くすると思う。趙治勲と米長は余計な事を云うのだがこれが面白い。石井邦生と羽根泰正の解説がないのは寂しい。

 羽生の解説では対局者はやりにくいだろうと同情する。自分より明らかに強い人が見ていると委縮するからだ。

 聞き手は女性というのが最近の決まりのようだがこれは見ているものにも良い趣向だ。碁はこのところ見映えまずまずで癖のない方が選ばれている。碁の方が女性陣の人材は豊富のようだ。将棋は矢内理絵子さんが続投している。最初はちょっときつく生意気そうで鼻に付いたのだがどんどん柔軟で女らしく綺麗になってきた。今ではなんでほおっておくのか、最近の男はだらしないと叔父さんの余計なお世話の心境になっている。テレビで見るだけではあるが、恐らく間違っていない、詰めろを掛ける男は居らんのか。

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