昨日は里山に出かけた。小屋の周りの雑草のものすごさに目を見張る。背丈に達する大きさにひょっとしてこれは草ではなく木ではないのかと疑いをもったほどだ。その繁茂した雑草の上を赤とんぼがチラホラと飛んでいた。
日暮れが早くなった。夕暮れの気配のする三時過ぎに家に帰ると虫の鳴き声が庭から聞こえた。日中の陽射しは強いけれども紛れもなく秋が来ている。
小屋で昼飯(私の手作りのカレー)の後、F氏持参の葡萄を食べた。大粒で甘く、冷えていて旨い。皆が皮を剥いて口に入れるのを見てF氏曰く、英国で葡萄が出たので皮を剥いたら、なんで皮を剥くのかと驚かれた。彼らは平気で皮ごと食べるんだよね。G氏が答えて確かに皮のところに香りがあって甘いんだよな、でもちょっとえぐいんだよ。
いつも考えもせず、皮を剥いて食べていたが、そのまま食べると僅かにえぐみもあるしどうも皮の感触が気になる。日本人の食感というか味感覚の特徴は繊細洗練にあるようだ。尤も繊細は確かだが、皮をむくのが洗練かどうかには異論もあるだろう。
私の作ったカレーも仲間には評判が良いけれどもインド人が食べたらきっと物足りないと言うだろう。まあ、自己流ではあるが細かい工夫がたくさんしてある。例えば玉ねぎは刻んであめ色になるまで炒めたのとざく切りで炒めてないのとが入っているとか、バナナが入ったりトマトケチャップや飲むヨーグルトが入ったりと、インド人もびっくりのレシペなのだ。しかし、香料香辛料は新鮮なものを挽いて使っているわけではない。SBカレーの元と某社のカレーが使ってあるだけだ。香辛料セットで作ってみたことはあるが癖があってざらつくというか旨みやまろやかさに欠け、評判はもうひとつだった。勿論、本場のカレーもインドで食べればまた別の味わいがあるらしく、 私の味付けが微妙は四季の移ろいのある日本の気候風土に合ったものなのは確かだろう。