
勿体ないと言われて育った。祖母は勿体ないという人だった。三つ子の魂と言うが、そうした感覚がこの年になっても抜けない。家内もそう言われて育ったはずだが(確かめてない)、本箱や物入れを捨てようと言い出している。確かにほとんど使わず中身は二度と使わない小物や見ることもない図鑑などでなくなっても困らない。唯、買った時には結構な値段だったという記憶が残っている。それでつい、賛同しかねている。貰ってくれる人がいればよいのだが、居そうもないし探すのも面倒だ。
もう使わない、居なくなる。そうか、だんだん捨ててもいいかという心境になっている。