駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

浅慮短絡発言にも真実が

2016年06月29日 | 小考

            

 共産党の藤野保史とかいう議員が防衛費は人を殺すための予算と発言して引責辞任させられた。これは麻生太郎の90歳、いつまで生きているつもりだと同根の発言で、思慮の浅さが露呈している。勿論、人を殺す方が耳障りが悪く反発も大きいだろう。

 短絡表現を口走る未熟さは、政治家としての資質に疑問を抱かせるが、そうかといってそれを鬼の首を取ったように批判しまくる政治家にも危うい怪しげなものを感じる。身を守るために人を殺すこともあり得る防衛費ではあるし、90歳ではあと何十年もは生きられないのも事実である。

 人の粗や失策をあげつらうのは二流三流の品性の証しで、そういう人も信頼できない。藤野議員を党派を超えて未熟と叱責するのならわかるが、遺憾ながら叱責できるほどの政治家は稀有のようだ。

 しかし翻って、こうした短絡発言に含まれる真実はきちんと心に留めて吟味する必要がある。どぎつい短絡表現ではあるが、それゆえに見逃されがちな問題点が含まれているからだ。武力行使では死者が出る。それは殺されるからだ。90歳でもう長くは生きられないのに後生大事に財布のひもを縛っていては、消費が伸びないのも真実だ。

 キャメロンの去り際は立派とする論評が多い。確かに態度は立派かもしれないが、もし勝算があると踏んで国民投票を選んでいたとしたら、優れた政治家だったとは言えず、人間は一流でも政治家としては二流と申し上げねばなるまい。何だか少し矛盾しているように読めることを書いたが、表裏のことだ。 

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冗談もほどほど

2016年06月28日 | 診療

     

 六月はフレンチオープンからウインブルドン、今年はユーロカップのサッカーもあるので、寝不足になってしまう。今朝は雨でうっかり寝過ごしたのだが、患者さんの出足が悪くキイが叩ける。

 拝むのが好きなお婆さんが居る。お婆さんと言っても本格的なお婆さんで、しわくちゃで腰が曲がり、90歳に手のかかった人が多い。たまたま薬が合ったのか相性が良いと感じておられるのだか、特別な治療をしているわけではないのに、先生は神様だなどと手を合わせる人が居る。冗談もほどほどにして欲しいのだが、帰り際お疲れでしょう、無理をしないようにと、ご忠告を頂く。神様への挨拶にしては何だかおかしい。神様は疲れ知らずで間違わない存在のはずだが。まあ、折角信頼していただけるのだから、落ち度のないように診察させてもらおうと、神ならぬ凡医は承っている。

 以前にも先生は神様と手を合わせられるお婆さんが居られた。残念ながら本物の神様がお呼びだったようで寝たきりになられ数か月で亡くなった。さすがに最後は手は合わせられなかったが、往診に行くと笑顔が見られたので、よかったかなと思い出す。それでも神様などと言われるのは全然嬉しくない、女房はどこが神様と思っているだろう。確かに神は家に一人で十分。 

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お値打ちよりもお手頃

2016年06月27日 | 旨い物

            

 車で7,8分のところに小洒落た中華料理の店ができた。所謂街角のチャーハンラーメンに野菜炒めの中華店とは違い店のつくりはイタリアン風で、カウンター席が七、椅子席が二十くらいの明るい店だ。

 早速と言っても開店して3か月目だが行ってみた。ランチは800円から1500円まで、全てコーヒか紅茶そしてデザートが付いている。デザートは寒天ゼリー系の簡単なものだが体裁よく味付けにも工夫がある。私は70点、家内はちょっと厳しく60点の評価(味主体)だった。ランチは七種類あるので、もう少し食べてみないとはっきりしたことは言えないね、どれが奥さんだろうと帰り道に話題にした。数日後、夜も食べてみないとと出かけたのだが満員で席がなかった。ではちょっとメニューを見せてくださいと、はいはいと二つ返事で奥さん?が手渡してくれたメニューを一睨みして、これどうぞと呉れた店のカードを手に引き揚げた。

 メニューは街角中華とホテルの中華の中間の感じで、品数は前菜主菜に飯麺を入れて三十種類くらいだった。お値段は主菜の高いのでも1600円どまりで、ホテルの半値と踏んだ。たった一回ランチを食べただけで、味は中の上と言っては失礼かもしれないが、この繁盛ぶりはお値段が手頃だからだろうと想像した。シェフがお値打ちと考える三千円を超えるコースを主体にしたメニューでは来店するお客さんは限られ、ランチはそこそこ客が来ても夜は閑古鳥が鳴いてしまう。勿論、街の繁華街で店のつくりやサービスを高級感あふれるものにし、ハレの日に出かける店と定評ができれば、五千円以上のコースでもお客が来ると思うが、そうした店は二十万都市では数軒がせいぜいだろう。

 どういうものかこうした小洒落た店に来るのは女性が多く、思うに彼女達は味はまずまずであればそれで良く、楽しく話ができる手頃な値段の店を選ぶようだ。

 名のある店で修業したご主人らしいが、独立する時どこにどんなメニューでと夫婦で頭を悩ませただろう。この調子なら定着し、街に溶け込んでゆけるだろう。私の見るところ食べ物の店は医院よりも経営が難しく浮き沈みが激しいようだ。尤も、これには今のところと注釈をつけた方がよいかもしれない。顔見知りだった総合病院のY先生、開業したはいいが中々患者さんが増えず苦戦しているようだ。いつも笑顔だったのに最近は会合で見かけても浮かぬ顔をしているし、めっきり顔を出す回数も減った。

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北へ向かう感覚

2016年06月26日 | 人生

         

  何だかこんなことがあったという気がすることは誰にもあるだろう。これは既視感(デジャヴ)と言われる心の動きで、心理学や精神医学で研究されてもいる。

 メカニズムや意味づけはさておいて、英国のEU離脱の起こした波紋を見ていると、自分の体験ではないかもしれないが、体験したことのある動きのように感じられる。

 生きていくことはさざ波のような小さな数の選択の連続とも言えるが、百年生きたとしても人生を左右するような選択は十指もあれば足りるだろう。そのうち自分独りで決断したものは半分もないだろう。

 それで良かったか、本当は分からないが、首肯するのが人間の心というもので、悔やんで生きるのは辛いだろう。国民投票というのは自分で選んだようで、残留を選んだ人には押し流される気持ちもあるだろう。否離脱を決めた人にもこれで良かっただろうかと逡巡する気持ちもあるに違いない。

 まあしかし、賽は投げられた、人々は国々はそれぞれ思い思いに漕ぎ出すだろう。何だか北に向かうような気がするのは私の錯覚だろうな。

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扇動多くして国道に迷う

2016年06月25日 | 世の中

       

 昨朝はニュースとブックメーカーを鵜呑みにして残留を予測したブログを書いてしまったが、1.8%差で離脱派が勝利した。尤も、ブックメーカーはしたたかでルーレットが止まる前にオッズを離脱派有利に変更していたようだ。

 なぜここにきて扇動政治が頭をもたげてきたのだろうか。遅れてきた不確実の時代に人々が不安を感ずるようになったためと診る。限られた果実をどう分配するのか、収穫を上げればいいというのは夢物語であてにならない、見も知らぬもっと恵まれない人に分けてあげようなんてとんでもない、とにかく気に食わないやつを排除したいという心の動きが出てきている。あいつらはけしからんと思考を滅却すれば一時不安を忘れられる、それと人のせいにすれば自分の力不足努力不足を棚に上げることもできる。勿論、そんな人ばかりではないと思うが、雷同は勢いが付くと止められない。

 賢い?人が居て、こうした動きを利用して巧みに支持を取り付ける手法を編み出してくる。

 日本でも、すらすらとよどみなく、はっきりきちんとしっかりやります、そんなことにはなりませんからごしんぱいなくなどと、何も言っていないのと同じ言葉を並べ、耳障り良くとにかく支持を取り付ける手法が用いられている。弱みを突いた質問ははぐらかし、逆に相手の傷に塩を塗り付ける答えにならない答えを返してゆく。大衆の心理を読んだ?作戦に大衆はどう反応するだろう。

 イギリスがこれからどうなるか。大人の国だったはずだが、紳士の国だったはずだが、懐の深さが強みだったはずだが、平時ではない危機の人第二のチャーチルが出てくるだろうか。

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Queen Save the Country ? → Could Not

2016年06月24日 | 世の中

 

 昨日医師会の会合があり、新しい役員と懇談した。医師会の運営はいかがでしょうと聞かれ「特に不満はないよ」と答えたら「先生も丸くなられましたねえ」ときた。「何を言っている、昔から丸いよ、横から見るから尖って見えるだけだ」と笑って答えながら、ほろ苦さも感じた。医師会のような保守的?な団体では、それはおかしいなどという異論は煙たがられる。まあ、必要と認められてはいたが、敬して?遠ざけられた感じも残っている。「また、ご意見をお願いします」とは言われたが、どんなものか。

 今世紀最大のブックメーカーの賭け対象と言われたイギリスのEU残留か離脱かを問う投票が終わった。賭け率は残留派が9対1だったらしい。大胆な比率と思うが、賭け屋はプロだから、正確な予想だったのだろう。どうも残留派が勝利する模様だ。私が胸をなでおろす必要はないのだろうが、ほっとしている。本当にほっとしている重要人物は世界に五万と居るだろう。クイーンはあからさまには言わないが残留派だった。クイーンの秘かな祈りが効いたかどうか、大混乱は避けられそうだ。実際のところは、クイーンよりもコックス議員暗殺が残留に傾いた要因らしい?。サラエボ事件とは違うけれども連想は働く、どうしてなんでと思うことが歴史を動かしてしまう、不確実不安は尽きない。ほっとしたと言っても、これからが大変。難問が山積みなわけで、重責を担う人は一瞬の安堵を味わっただけだ。

 上記の記事は今朝ネットニュースを見て書いたのだが、違った結果になった。これから混沌が深まる。日本の参議院選挙はどうなるのだろうか、不安だ。

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政治家の群れ、経済象を撫でる

2016年06月23日 | 政治経済

          

 今朝の雨はどしゃ降りで肩口を濡らして出てきた。まだまだ診療能力は低下していないが、通勤能力の低下を感じる。郵便受けを開けると十何通もの郵送物が入っていた。紹介患者の返事、これは大切で丁寧に読む。訪問看護ステーションからの報告書はさっと読む。役所の書類は時間のある時に記入する箱に放り入れる。あとは薬品メーカーの注意書き変更包装変更連絡の手紙、マンション宣伝、車の宣伝、看護師求人情報だ。一瞥してゴこミ箱直送となる。

 昨日プライムニュースを見ての感想だ。群盲像をなでるのとはちょっと違うが、日本経済の状態を自画自賛(と言っても中身は他党非難自己弁護)に対して他画失敗(過去の失敗は棚に上げ)と噛み合わない評価の応酬で、日本経済の実態がいくつもあるような錯覚が起きる。

 アベノミクスは誰が見ても成功していない、しかし失敗とは言えないというところだろう。しかし、政治家は思惑と受け狙いで脚色し、はぐらかすから訳が分からなくなる。

 しかしまあ安倍さんがどう息巻いても(安倍さんの敵愾心の強さは尋常でなく怖い)、山口さんがするするつるつるとはぐらかしても、暮らしは楽になっていない。私は八名の雇用を生み出している。きちんと昇給させているのに、額面の給与は増えても手取りが減ってしまい、とても残念というか悔しい思いをしている。医院の収入もごくわずかであるが、減少している。いずれ私の給与を減らさなければならない時が来るだろう。少し収入が減っても困るわけではないが、同じように働いているのにと意欲は削がれるだろう。

 こんな欺瞞に満ちた非難応酬の政治では社会を信用できず、何年か先に隠退した時、麻生さんに何と嫌味を言われても、始末をしながら暮らすことになるだろう。

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何でそう言うの

2016年06月22日 | 小考

       

 今週は曇りや雨の日が多く梅雨らしい天候が続く予報だ。九州では雨量が多く、被害も出ているようで、水不足解消と喜んでばかりはいられない。なんだか困っている人に困ったことが重なるようでお気の毒だ。

 診察は問診に始まり問診に終わると言っても過言ではない。問診は事実を掬くい出すのが一番の目的であるが、患者がどう考えているかを評価することも非常に重要である。というのは意識しているいないに係わらず訴えには脚色、時には虚偽や嘘が混じっており、ただ聞いただけでは全体像が把握できず、間違った方向を検査検索してしまうこともあるからだ。患者がどう考えているかには置かれた状況、性格、感覚、知識、知能などが関係しており、中々評価が難しい。

 これは病気と病人の話であるが、凡そ何かを訴える人の言葉には同様の吟味が求められる。大量の情報が溢れる時代、専門的な知識のない話をどうやって吟味すれば良いだろうか。二つの方法があるように思う。一つはなぜそういうことを言うのか、隠された意図は何だろうとチェックすることだ。勿論、先入主があったり程度の低い詮索では逆効果のこともある。しかしまあ耳障りの良い例えば健康志向製品食品、保険の勧誘、政治家の発言などは隠された意図も考慮して評価する必要があろう。

 もう一つはどのようにしてという方法を問いかけることだ。世の中にうまい話はないと言われる。方法を見極めないと、百万円の収益を得るのに、いつの間にか百二十万円支払っていたということになりかねない。

 そうしたことが面倒あるいは難しいとしたら、信用できるかどうかを判断することになるのだろうが、過ぎ来し方を振り返れば、これも簡単そうで、そうでもない。

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僅差の決定はどう受け入れられる

2016年06月21日 | 世の中

         

 イギリスでEU残留か離脱かの鬩ぎ合いが続いている。離脱派が優勢だったがコックス議員殺害事件で残留派が盛り返し、現在は拮抗していると報道されている。離脱すれば英国のみならず世界経済への大きな打撃があるだろうと予測されている。勿論、私は専門家ではなく報道と離脱派の心理的背景を読んでの観測だ。おそらく専門家でも正確な予測は難しいと思う。経済と政治が絡んでいるとAIもお手上げだろう。

 トランプ現象と似ているのは背景に不当に恵まれていないと感じている人達の不満と怒りがあることだ。イギリスはアメリカのように孤高の道を歩めるほど、自力があるとは思えない(アメリカだって難しい)。どちらに転んでも解消されない不満と怒りは国内で燻りやがて火の手が上がる恐れが大きいと見る。

 まあこうした分析は専門家にまかせるとして、心配で疑問に思うのは、これだけ旗色の違う主張が五分五分に拮抗している場合、例えば51体49などでどちらかに決まった判断が果たしてスムースに受け入れられるだろうかということだ。相手の言い分を相当取り入れなければ安定した政治は難しい気がする。しかし残留と離脱では歩み寄りが難しいと思う。暴力装置が作動しかねない。

 驚くべきことだがアメリカは例外で51対49でも大きな混乱は起きない。選挙結果を受け入れない人物勢力を認めない力が働くのだ。尤も、民主党と共和党が水と油というほどは違わないということも大きいだろう。まあしかし、クレイジーな人物が野放し?で無差別大量殺人が起きる国ではあるが、民主主義のルールを守る点では筋金入りなのかもしれない。

 ちょっと脱線したが、イギリスのEU残留離脱の行方を固唾を飲んで見守りながら、大接戦の結果がどのように受け入れられるかにも注目している。

 

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牛は正直

2016年06月20日 | 政治経済

              

 仙台辺りではどうしているだろうか。牛タンが旨いと全国区にしたあおりか、牛タンが品不足で高騰していると報道されていた。まあ、牛は正直だからなあというのが第一の感想だ。舌足らずで口ごもる、根暗な感じの野党党首を尻目に、内容の薄い新しいお経を立て板に水で、新しい舌でまくしたてる与党党首。こうした人物の遺伝子を参考に、二枚舌三枚舌の牛を生産すれば牛タンの品不足は解消されるだろう。

 それにしてもNHKの日曜討論は司会者の不手際もあり食い込みが足りない。大幅延長がたかだか15分では焼け石に水だ。二時間にして、発言時間は議員数の平方根くらいにしたらどうだ。阿る会長ではそうした英断は出てこないか。

 私は薬品メーカーMRの自社製品売込みに慣れているから、自社に都合のよいデータばかりを並べて、とにかく買ってもらおうと売り込むセールストークでは、簡単にはその気にさせられないが、ああ言えばこう言うという政治家の言葉の応酬にこんぐらかる人は多いだろう。そして見た目や声でこっちがよさそうと、内容が飛んでしまう選択が出てくる恐れがある。

 どうも、コマーシャリズムの手法に長けている人物の方が政治では有利ということになりかねない。否、なっている?。投手でなく党首トレードで安倍と岡田を入れ替え、山口と志位を入れ替えたらどうなるかと夢想する。マジ、やってみたらと提案したい。

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