王将戦で夢の対決藤井王将対羽生九段が始まった。さすが羽生九段と私が言っては噴飯ものだが、封じ手まで五分五分しかも羽生九段が封じたので、やはり違うと感激した。羽生ファンには申し訳ないがタイトル戦でなければ対戦成績が示すように藤井王将が有利なのだが、タイトル戦でしかも百期が掛かる試合だと羽生九段の念力と戦術で殆んど五分に近い戦いになりそうだ。へぼの見立てではさすがの羽生マジックも藤井王将には通じないと思っていたのだが、緒戦の封じ手までの動きを見るとそうでもないかもしれないと今日の戦いに目が離せなくなった。内心はそれでも藤井王将がタイトルを防衛するとみているが、もし後手番の初戦で羽生九段が勝つと分からなくなる。
世に天才と呼べる人は少ないがそれでも十指に余る。その天才でも羽生九段が謙虚にあっさりと将棋以外の才能はありませんと言われたように、世の中の利害が絡む難問を解ける天才は居ないようだ。恐ろしいことはその難問を解けると錯覚したやる気満々の権力志向の出しゃばり鈍才が数多いことだろう。まあ、鈍才では負けないので出しゃばる鈍才にイエローカードを出してゆきたい。