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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

自責と他責

2022年07月24日 | 小考

              

 

 失敗した時不祥事を起こした時、他人のせいにするか自分のせいにするかは人によってかなり違う。勿論、100%他責あるいは100%自責にする人は少ないが、それが不幸な出来事に繋がっていくのは間違いない。殆どの人は自責他責が混じりあっている。日本人はどちらかといえば自責の念が多めの人が過半数と思う。そういう自分もどうも自責の気持ちの方が強く、騙されたというより至らなかったと思いがちだ。

 毎日、BSやユーチューブをテレビで見ているが、パナソニックでなくソニーすればよかったといまだに後悔している。時間をかけて下調べをしてソニーの**と決めて**電気に行ったのに、店員の口車に乗せられてパナソニックにしてしまった。阿呆だなあと後悔している。安いものではないので、何年かこれで我慢しなければならない。しかし店員は実に上手い事を言うのだ。どうも何かパナソニックを売ると良いことがあったに違いないと思うのだが、後の後悔先に立たない。尤も思い返せば、口車に乗せられたのは何回もあり騙されやすい?のかもしれない。

 この二十年くらい世の中から自責の念が徐々に減り、自責の念の欠如し他責で言い逃れる輩が増えてきたように思われる。何よりも政治家そして教師に倫理観が欠如し道徳的節度のない人が増えてしまった。平気で嘘をつき、雲隠れしてほとぼりが冷めるのを待とうとする。世間が弱そうな悪は袋叩きするが強そうな悪は見過ごしてしまうのも、自責の念の薄まりと関係していると見ている。自責の念がないと自浄作用は働かない。自分を責めすぎるのは問題だが、他責でまやかすと日本の良さが失われてしまう。苛立って単純化しすぎたきらいがあるが、立ち止まって考えたい風潮と思う。

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