この頃あまり聞かないが以前時々ジャロ(日本広告審査機構)のお知らせをラジオで耳にした。最近は聞かれなくなったが今でも活動しているのだろうか。「ジャロというのは嘘、誇大、紛らわしい宣伝を見付け自己規制を指導する民間団体」。
日本に限らないが、広告宣伝の手法は広く深く市民生活に浸透し、人の考え方や評価基準に多大な影響を与えている。つまり、広告宣伝の手法は会社のPRだけでなく、政治的な主張や広報にも取り入れられている。しかも年々巧妙になり、紛らわしく嘘過大と気付かれないようにして人々の心理に影響を及ぼすようになってきている。裏に隠れている演出手法をきちんと読み解かないと騙されてしまう。
メディアリテラシ-の重要性が指摘されて久しいが、日本人は個々の理解度は比較的高いのだが同調志向事大傾向があるので、これが十分身についていないように見える。ちなみにメディアリテラシ-は民主主義社会におけるメディアの機能を理解するとともに、あらゆる形態のメディア・メッセージへアクセスし、批判的に分析評価し、創造的に自己表現し、それによって市民社会に参加し、異文化を超えて対話し、行動する能力のことだ。
民主主義や市民社会という言葉もそこはかとなく軽んじられ、貴重な人類の歴史的産物であることがないがしろされている気がするのは杞憂じゃろか。