駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

厳しい世の中

2020年09月18日 | 医療

                 

 

 ゴーツートラベルに続きゴーツーイート、なんでカタカナか分からないが経済振興策が押し進められている。露骨な苦肉の策の感じがするが速効性はありそうだ。

   観光業、飲食業ほどではないかもしれないが、実は医療機関も減収に悩んでいる。次にゴーツードクターの用意はありますかと聞きたくなる。正直なところ、医者は何とか減収には耐えられても、医療機関で働く医療従事者には非常に厳しい現実が待ち構えている。内科系の患者が増加する冬期に受診抑制があると、従業員を減らす医療機関が出てくるのは確実だ。財務省は医療機関が淘汰され医療費が減って好都合と考えているのではないかと危惧している。

 新型コロナ対策には疾病だけでなく疾病と同じように経済対策が必要で、たとえ新型コロナがある程度抑えられたとしても既に国民の懐具合は待ったなしの状態にある。それを強く訴えてもらうために、ワイドショーの出演者の報酬を下げることを提案したい。テレビ局だっておそらく減収になっていると思う。ワイドショーの出演者も自分の懐に響けば切実に考えるだろう。

 菅首相は国民のために働くと言っておられる。菅内閣は手堅い布陣で精一杯の仕事をされると思う。どうぞ沖縄県民も野党支持の人もすべて国民なのを忘れないでいただきたい。目を引く即効性の政策だけではなく、地道に立て直す政策を打てるかどうかが問われている。上滑りの言葉でまやかす安倍さんに比べて菅さんは地道な実行力がありそうで国民は期待している。野党との開かれた論戦でより良い政策を見出し実行していただきたい。

コメント
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