駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

なんだかなあ

2017年05月04日 | 政治経済

           

 父は軍医として戦争に三年行った。しかし、ぽつり一言二言、酷いこともしたらしいことを漏らしたことはあるが、殆ど戦争の話はしなかった。唯、満州は寒い所だと繰り返し言っていた。

 安倍首相が本性を現わした。悲願の自分の手での改憲を打ち出した。外交や経済での頑張りも、支持を得て憲法を変えたいという悲願のためだったようにも見えていたが、ここに至っても極めて戦略的で受け入れやすいような工夫がしてある。邪推のように取られるかもしれないが、立憲主義やポツダム宣言をよくご存じなく、立法府の長を自認し、園児の教育勅語暗唱を誉め、脈絡もなく野党に日教組というヤジを飛ばす方なので、必ずしも邪推ではないように思う。

 二千二十年という区切りはとても受け入れられないが、憲法について考え改正について議論しようというのには賛成だ。石破さんの指摘するように、憲法を改正するかどうかは国民が考え決めることで、安倍さんの悲願は個別のこと、世には多様で痛切な悲願が溢れていると申し上げたい。

コメント (4)
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