駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

障害者の世界

2014年03月25日 | 小験

       

 患者さんに障害者学校の教師をしておられる方が居られる。謙虚で優しく穏やかな方で、今の世に奇跡的存在と密かに思っているのだが、今度身体障害から知的障害の学校に転勤になると言われる。障害者認定審査委員をしているので、どんなに大変かと思い「大変ですねえ」と申し上げると、「今度は走り回る子が多いので足がついていけるかどうか心配です」とにっこりされた。

 えっそんな程度のご苦労なのかなという顔をしたらしく、「普通学級よりは楽だと思いますよ」と耳を疑う発言をされた。「そうでしょうか」と驚くと「今は、モンスターペアレントが居るでしょ」と付け加えられた。

 そうか、障害児の親にはモンスターペアレントが居ないんだ。確かにちょい出来?だと謙虚さはかき消え何を錯覚したか自己肥大に陥り権利?を振り回す御仁が居る世の中だ。ありのままを謙虚に受け入れる世界の方が穏やかなのだろうか。簡単に可哀相大変と思う視点も見直してみる必要があるかもしれない。

コメント
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