ブラタモリという番組をちらっと見る機会があった。タモリをしみじみ見る。なんと言っても同世代同時代人、懐かしく欠かせない馴染みの人である。
この不思議な才能は大げさであるが一つの僥倖かもしれない。タモリは古びない、媚びないそして実は賢い常識人。形態模写というか何カ国語をもそれらしく話す才能などで赤塚不二夫に見出され、異色の芸人?としてブラウン管に登場したのだが、強い個性がありそうで意外に灰汁は強くなく、多くの人というより広く国民に愛好されている。比較の対象になるかどうか、たけしにある才能を認めはするが私はタモリの方を愛好している。
素顔のタモリを知る由もないのだが、ブラタモリでその一面を垣間見た気がする。博識豊かな町内の楽しいおじさんのようで、ひょっとしたら政治家は困ったときはタモリに聞いてみると良いかもしれない。もし風邪で診察に来ても「あ、タモリさん。どうされましたか?」。と三十年の知己のように診察出来そうな人でもある。