娘がアメリカに渡ったのは2才と6ケ月のベビー連れだった。婿殿は先に帰国していたので、私は2才児のベビーシッター役となり難儀だった。そのベビーが小学生になり6年が経過したことになる。以来アパート生活を始め、一度は自宅購入をしているがその内離婚してアパート生活に戻った。ベビーシッター役で渡米した際、アパート探しに付いて回ったが、あまりに違う日米のアパート事情に驚いた。その一端を報告してみよう。
先ず一口にアパートといっても日本とは全く違い、マンションといった方が似つかわしく、然も相当に高級な仕様になっている。第一敷地の広さが違う。結構宏大な敷地に栽植されたアプローチ。その中に独立棟や連棟式様々だがいづれの外観も豪華さを競っている。中央のドアを開けるとそこは丸でホテルのラウンジ様。高い天井にシャンデリア。フロアーにはゆったり寛げる椅子。壁面一杯の鏡やクリスタルガラス。コーナーにはフリーの飲み物やスナック。共用の設備としてプール、ジ?、ダイニング、洗濯室、PC、子供の遊戯室を備えている。常時数人いる職員と打合わせを終え、希望に沿った部屋へ案内される。各部屋は冷暖房完備で概ね絨毯を敷き詰めてある。部屋ごとにバスルームが付属しトイレ、シャワー、洗面台が付く。キッチンは冷蔵庫やトースター付きだがレンジ、洗濯機、乾燥機はマチマチの様で、共用設備をカードで使用するか購入又は外部からレンタルしてもいい。そして居住民になると完備されたセキュリティーでしっかり守られる事になる。
さて気になるのはお値段。当然寝室数によって決まるのだが、日本式の頭金、礼金、敷金は一切なし。当初諸手続き代として3~4万払うのみ。引越しも車と人さえ間に合えばただ同然らしい。違うのはここから。契約は概ねアパート側の事情に左右される。移動の多い時期に契約終了になるように組まれ、入居者に事欠かないような仕組みらしい。入居者の希望に沿う形の場合割高になり、いづれも再契約を結ぶ際は決まって数%高にるという。娘の場合家賃は10万円強。住まいに関する諸経費を2万に抑えたく、引っ越しを繰り返さざるを得ない事情もあるようだ。今のアパートは若者が多く週末には若者で賑う。その多くは学生達で部屋を複数でシェアーしあってるらしい。日本のアパートを見て「クローゼット?」と聞かれた笑うに笑えない話を思い出した。
アパート事情がアメリカと日本では大違いですね。娘夫婦が子ども二人と近くのマンションにいますが、階段をエレベーター無しで上ります。景観はいいです。
また、アメリカのことなど教えていただきたいです。