今年の夏の高校野球・神奈川県大会の決勝は、6対5で慶応が横浜に劇的な逆転勝利を収めて甲子園の切符を手にした。その最終回の微妙な判定が大きな話題になった。興味があったのでその経緯を調べてみた。
最終回、2点ビハインドの慶応は先頭打者が出てつぎの打者の打球はセカンドゴロ、横浜のショートはセカンドからの送球を受けて二塁ベースをつま先で触れるようにして、一塁へ送球。一塁はセーフ、しかし二塁もベースに触れてないと判定されてオールセーフとなる。その直後慶応に逆転の3点本塁打が飛び出す。
あのとき、だれもが2塁ホースアウトと思った。このショートの高度なプレーで騒動がもちあがった。はたして爪先はベースに触れたのかそうでないのか。該当審判が一番リプレイ検証して欲しかったのではないか。プロではビデオ判定でも明らかでない場合では審判の判定が優先されることになっている。
また甲子園の準決勝の神村学園と仙台育英との試合でも微妙な判定が起きた。3回に仙台がスクイズを敢行する。トスを受けた捕手が走り込んだ三塁ランナーにタッチ。タイミングはアウトだが判定はセーフ。これで1点を勝ち越す。動揺した神村学園はこの回さらに3点を献上して2対6で敗れた。