玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*人間の天敵は?

2022年05月19日 | 捨て猫の独り言

 プーチン政権がウクライナに侵攻した2月24日から3か月ちかく経とうとしている。長期化することはあるまいと、私は当初思っていたが甘い考えだった。日常の中で、ウクライナの戦場の映像がくりかえし映し出されてそれに慣れてゆく。「武力には武力」という思考こそが絵空事ではないかと思った。

 ロシアの今回の侵攻によって、第2次世界大戦の反省のもとに生まれた国連が機能していないことを思い知らされることになった。国連憲章と日本国憲法にある共通の理念が危機に直面している。国連改革に向けて日本政府は積極的に働きかける絶好の機会と思うのだが、残念ながら現状は大きな期待は持てそうにない。(国宝・福島県勝常寺、大阪府葛井寺)

 

 私が参加する公民館の「碁苦楽会」の重鎮である岸本英雄氏(84歳)が3冊目のエッセイ「神様の仕業」をこの4月に出版した。宇宙その中に浮ぶ地球の考察から始まる。そして地球上の生きものには天敵が存在する。万物の霊長である人間の天敵は「戦争、殺人、病気」と悟りましたと述べている。

 本の前半では地球そして宇宙の謎が追求される。「地球の地軸の傾斜角が23度30分傾いているのはなぜ」「なぜ地球にだけほとんど全ての元素が存在しているのだろう」などの提示がある。『天文学者が「我々は謎の世界に存在しているのです」とそのことを正直に言ってもらいたいのですが、彼らはなかなかそれを言いません。いずれ見つけると思っているのでしょう』との言及はいかにも岸本さんらしいと思った。  

コメント
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