玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*展示中止

2017年06月22日 | 玉川上水の四季

 18日の朝のこと、鈴木さんから電話が入った。それは衝撃的な内容だった。「息子のホスピスケアに入ることになった。できるだけのことをしてやりたいので、今後のギャラリーの展示は中止することにした。それで先ほどギャラリーにその旨の掲示を出した。すべての皆さんに直接お話しできないので何か聞かれたらよろしく伝えて欲しい」ということである。

 「それからあなたの隣に住む昆虫博士(小学2年男子)には、約束を守れなくなったことを謝っておいて欲しい」ということが付け加えられた。蝶が幼虫から羽化するまでをこの子たちに観察してもらい「こども観察日記(仮称)」としてギャラリーの一角に展示することを鈴木さんは考えて、その方向で話を進めていた経緯がある。

  

 掲示は「ギャラリー友の会の皆様へ」と題して「突然のギャラリー展示活動の中止について、お知らせします。家族の事情で已むに已まない決断になりました。6月20日(火)をもってギャラリーの展示を中止いたします。そのために6月25日の観察会は行いません。突然の行動で、皆様にご迷惑をおかけしますことを、お詫びいたします。2017年6月18日オープンギャラリー鈴木忠司」とあった。

 展示は2009年に始まり、途中6年目に半年ほどの中断があったものの今年で9年目に入っていた。この期間は私の完全退職の時期とほぼ重なっている。ギャラリーの展示や観察会のおかげで二十四節気について節気ごとの自然の様相に関心を持つようになった。それにともない、生きものたちの名もかなり覚えることができた。私は観察会に参加しながら知ることよりも鈴木さんの後姿を見ながら、歩く行為だけでも十分に満足していた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする