今年もまた鹿児島銀行の一枚カレンダーが年末に届いた。撮影場所は奄美群島の南西部に位置する沖永良部島とある。空と海と岬の断崖が写っている。カレンダーを広げた瞬間は沖縄本島最南端の喜屋武岬かと早合点した。隆起サンゴ礁の島に特有の石灰岩の断崖が連なる岬の景観だ。鹿銀のカレンダーだから沖縄の岬であるはずはなかった。沖永良部島に私はまだ上陸したことがない。この岬は何という名の岬だろうか。
昨年のことを振り返ってみた。増上寺、辺野古、都内歩き(内堀通り、外堀通り)、目黒駅界隈、桜島マグマ温泉、那須塩原駅近郊、武蔵御岳(929m)、秩父龍勢まつり、江古田駅界隈、国立新美術館、秩父夜まつり、光が丘駅界隈などだ。よく歩き回った年と言える。年末に体調を損ねて考えることがあった。そのせいもあって、歩き回れることだけでもありがたいという思いが強い。
昨年は私の囲碁の腕前は停滞気味だった。勝負の結果も勝率五割ぐらいに低迷し、その内容もあまり充実していたとは言えなかった。少しずつ強くなっているなと手ごたえを感じることもあったが昨年はそれがなかった。気持ちを切り替えて新たな気分で碁に取り組もうと思う。一局ずつ丁寧に集中して打つことを心掛けるつもりだ。日本だけでなく中国、韓国そしてAI(人工知能)などの多彩な組み合わせの対局を見ることができる時代になって碁の楽しみ方は広がりを見せている。
オスプレイの墜落事故から六日後に政府は飛行再開を認めた。最高裁が沖縄県の埋め立て承認取り消しを違法とした判決から一週間で、国は移設工事を再開した。工事再開について翁長知事は東京都内で記者団に「怒りや、やるせなさがあり、こんなことが同じ国民に許されるのか。絶対に辺野古基地は造らせないという気持ちで頑張っていきたい」と述べた。ときおり私は旧海軍司令官大田実中将の電文「沖縄県民斯く戦えり、県民に対し後世特別の御高配賜らんことを」を思い出している。