玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

春の年中行事と菜の花

2012年04月13日 | ねったぼのつぶやき

 急に暖かくなって桜の花芽もアッという間に膨らみ一夜にして満開となった。冬ごもり中であった庭の木々も一斉に芽吹き、赤めがき等は煩い程に繁茂しはじめた。早めに剪定しないとゴミとして出す際かさが増してしまう。朝食をしながらガラス超しにそれが臨まれ、「今日やっつけちまえ!」と相なった。私の庭仕事はいつもこんな風に始まる。

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  日焼け止めクリームをつける。ペットボトルに水を入れる。着替えた作業衣にラジオを入れる。タオル、帽子、ゴム手、軍手を纏い完全武装する。庭に出て脚立、剪定バサミを出してイザ始めん。隣家の雨戸は未だ閉まっている。チラホラと駅に向かう人々が通り始める。早朝のラジオは未だ騒々しい音はたてない。チョキッ・パキッ・バキンの音も心地よい。太陽が南に回り始める頃になると、木々はスマートになり、落された枝は所構わず散乱している。私の仕事はそこで終わる。後は片付け人の登場となる。

  夕刻になって今年入園した近所の子供達と、アッという間に花開いた庭の片隅の菜の花を摘む。「これは野菜だけど、花も食べられるの。ママが喜ぶよ」と教えると夢中になって摘む。摘み方を教えたのだが、そのまま根から引っこ抜けたり。隣りの列の春菊を指してこれも野菜でしょうと聞く。それはまた明日ねと返事する。我家の夕食も「菜の葉のお浸し」を加えたが、彼等も「これは僕が採ったの!」と得意の面持ちで食べた事だろう。

コメント
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