玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

あの人はどうしている?

2010年10月07日 | ねったぼのつぶやき

 この所ディサービスは、静かで穏やかな雰囲気が漂っている。それはさる利用者様が施設入所のための入所体験をなさったからだ。しかしそれと気付く利用者さんは多くはない。体験という通り、決定ではなく試みに過ぎず、ダメだったということもあり得るのだ。

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 体験入所前、先方の職員がコチラに面談に見えた。職員が生活全般にどのように対処しているかにヒントを得る為で、本人(強度の痴ほう症)との対面はなかった。面談に当たった者としてはどんなケースの場合お断りされるのか聞きたくて質問を返した。体験入所時の報告をありのまま家族にし、お互いの了解の基に決定するという当然な答えだった。

 一週間後入所決定の短い報告が家人からあった。この4~5年、週の前・後半に分けて子供2人が泊まりがけでいらしていた。体験中、大混乱を来しているという報告に家人が躊躇うのではと懸念されたが、我々同様お子さん達も限界に達していたのだろう。自宅の鍵と連絡帳の他は何も入っていない手提げを5分おきに開いては「何時に帰るのか? 連絡帳がない。意味のある事をさせろ!」と主張し、食事の最中ですらそれは繰り返されていた。いつもヘアーカットや爪切りは何とか声かけして私がやっていたのだが「イイノッ! 自分でやれるんだからッ! ホットイテッ!」と最後は怒声を上げていらした。このセリフは相手との関係を断ち切る常套句であった・・が。

コメント (1)
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