玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

職人さん達の仕事ぶり

2010年03月11日 | ねったぼのつぶやき

 久しぶりの晴天に恵まれて外気温は12度。太陽に当たっていると心地良いが屋根の上でペンキを塗るには風はまだ冷たい。外壁の大まかな塗装だけはどうにか済んで、窓枠に張り巡らされていたビニールだけはヤット取れ見通しが良くなった。

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 ペンキ屋さんは若者2~3人を連れて朝8時過ぎやって来る。勝手口のガラス窓をノックして来訪を告げ作業を始める。打ち合わせの必要もない程に段取りに従って黙々と作業は進行してゆく。大工仕事はないせいか養生用の半透明のビニールが風に旗めく以外には何の物音もしない。私は職人さん達の働いている姿や作業の工程を見ているのが大好きだ。いつもそのプロぶりを堪能させて貰う。庭師さんの仕事も見ながら自然に覚えた。

 そういった原点は幼少時にあろうか。隣のお爺さんがいつも土間に座りこんで竹を割り、5~6Mはある長~い三角柱の形(骨組丈)をした田植え用の道具を作るのを見ていた。畳屋のおじさんは、作業台の上で太い畳針をブスリと刺し込んでは、右肘を立てグイと押し込んで一針一針締め込んでいた。終日見ていてもちっとも退屈なんてしなかった。私は長年対人的な仕事をしてきたが、ひょっとしたら職人的な仕事の方が向いていたのではないかと今フトそう思う。

コメント (1)
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