玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*おりづる

2009年04月13日 | 捨て猫の独り言

 ノースカロライナ洲は東京や名古屋と同じ北緯35度に位置します。3月下旬はちょうど桜が満開でした。3歳の孫の子守を4日間まかされました。アパートメントの前の幹線道路を小走りに渡ると、緑に囲まれたのどかな古い住宅街があるのを発見しました。その町並みがとても素敵だったので、連日90分ほど散歩することになりました。

 道端のタンポポ、庭先の水仙、ケヤキに似た高木、サルスベリの木など植物に関しては東京とそれほど違いはありません。散歩道に面した庭の奥にバルコニーのついた平屋の住宅が並んでいます。たびたび庭の高木に駆け登るリスを見かけました。いつもと異なる散歩なのに孫はよく歩き通しました。

 両親が共働きのため孫達は保育ママに預けられています。3歳の孫はその生活の中で急速に英語を覚え始めつつありました。2ヶ国語も入ってくると混乱するのではないかと気になります。私達の日本語をある程度は聞き分けますが、日本語の発語は少なめでした。じじとばばとの散歩中に 「危ない!」 だけは明確に発語していました。母親の口真似に相違ありません。

 私は残念なことに日本人なら誰でも子供の頃に覚えてしまうと言われる 「おりづる」 を折ることができません。そんな私がアメリカ人の婿殿におりづるを教えようと思い立ちました。娘も折り方は知っているようでしたが彼に教える余裕がなさそうです。そこで私は旅行の直前に本で折り方を覚え、教え方の工夫も考えました。そして婿殿は自分で折った新聞紙の大きなおりづるを上下動させて喜んでくれました。これが彼から彼の妹や弟に伝わることがあるとすればこんなに嬉しいことはありません。

コメント (2)
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