成田空港から東回りに日付変更線を越える旅は初めてです。時間の換算に悩みました。東京【T】を19日の18:10に出発してシカゴ【C】の現地時間19日の15:30に到着しました。2地点の時差は14時間です。【T】ー【C】=14時。飛行時間はどれほどでしょうか。答えは11時間20分です。
中部のシカゴで乗り継いで東部のノースカロライナ州のローリー・ダーラム空港【R】に到着します。アメリカ国内には太平洋、山地、中部、東部の4つのタイムゾーンがあります。そして【R】ー【C】=1時です。2つの式から【C】を消去すると、【T】-【R】=13時となります。地球上で東京から東回りに行く時は距離的に遠いほうが日付的に近いのです。
さらにややこしくしているのがDaylight Saving Time です。いわゆる夏時間です。3月の第2日曜日から11月の第1日曜日までおよそ8ヶ月は時刻を1時間早め、太陽の出ている時間帯を有効に活用しようとする制度です。春には時計の針を1時間進めて、秋には1時間まき戻すわけです。日本との時差には2通りあって、アメリカが夏時間でない時は【T】-【R】=14時です。
今回のアメリカ滞在中に1歳と3歳の孫がおとなしく見入っているアニメ映画がありました。ドリーム・ワークス・アニメーションズの作品 「カンフーパンダ」 です。擬人化された動物たちの絵がとてもよく出来ていて大人でも十分楽しめます。08年の夏に日本でも公開されて大好評だったそうです。中国側では、このような作品をアメリカで出来てなんで中国で出来ないか深刻に議論したそうです。私が傑作アニメに遅れて出会ったのも時差の一つと言えるかもしれません。