朝夕すだく虫の音は秋の始まりを教えてくれる。暑さの為さぼっていた庭先が煩くなり手入した。一年が過ぎて今年もまたこの時期決まってスックと立ち上がる彼岸花が咲ていた。
オリンピックやパラリンピック騒ぎの中で、アメリカ経済の一角が突如崩れ落ちた。予兆はあったとはいえ全世界に波及し、芥子粒ほどの私達に迄その余波は及んでいる。眺めているだけでは了解しにくく、学習の手始としたのだが今でもその仕組みは私の理解を超える。
それに比し草花は何と解りやすいことか。手入れをすれば応えてくれる。イヤ手入れしなくとも決まった時期に決まって顔を出す彼岸花などその典型だろう。萩やニラ(白くきれい)ガウラの花もそろそろ終わり、端境期のころになると野性味タップリの黄色い”つわぶき”が我が物顔をするのだが、あれはもっと後だったろうか。