あられの日記

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巨木探訪・飛木稲荷神社の焼けイチョウ

2019年03月03日 06時02分55秒 | 巨木・古木・ご神木・盆栽
2019.2.24東京メトロで巨木散歩、半蔵門線で押上駅。地上に出るとスカイツリーがすっくと見下ろす場所で、徒歩数分で飛木稲荷神社さんに12時26分到着です。

イチョウの大きさはそこそこです。しかしこの木の凄い所はそこではない。これを見て欲しい。

こんがりと根元から見上げる先まで幹が焼けてます。
 
もうね。生きてる木の木肌じゃないよ。触ってみた。ツルツルです。樹皮はどうした?って焼けたんですね。
説明板発見:”身代わり”飛木の焼けイチョウ
名前の由来 昭和20年(1945)3月10日の東京大空襲で、御神木(神霊が宿っているとされる木)は、我が身を焦がし、懸命に炎を食い止め、町の延焼を防ぎました。
御神木は、戦災という大きな悲劇を乗り越え、数年を経て緑の芽を吹き出しました。
このようにたくましく生き延びた縁起のイチョウです。今の世にあって、私たちに生きる勇気と希望を与えてくれています」
最近巨木探訪するようになって、焼けイチョウが結構あちこちにあるのだと知りました。
麻布の樹齢750年超の善福寺(2017年12月16日)の記事  幹回り10、4メートル以上。都内最大の巨樹。
大塚の天祖神社の縁結びの大イチョウ(2017年12月20日)の記事 2本はいずれも高さ30メートル、太さ7メートル 樹齢600年でしたが、昭和20年4月13日の城北大空襲の際、米軍の爆撃で被災。大きく黒こげた跡が残る。

お稲荷さんなので狛犬ではなく狐が守ってます。
あ。説明板がもう一枚。飛木稲荷神社のイチョウ
神社の名前に由来する御神木で、目通り約4、8メートルもあり、樹齢も500〜600年はくだらない墨田区内随一の大木です。戦災で一部が消失し、樹高も15メートルと低いが、近年勢いを盛り返し、樹形も整ってきています。
江戸時代以前、このあたりは利根川(瀬替以前)の川口で、川の運ぶ堆積物により陸地化が進んできたところです。葛西地域の西の海岸線の一部となっており、平安・鎌倉時代あたりから、後の本所・向島の境ともなる古川沿いに自然堤防となっていたと推定されます。
江戸時代この辺は寺島新田と呼ばれ、順次開拓されていく様子もうかがえます。
このいちょうの大木はその自然堤防に育った歴史の証といえます。平成3年」
訪問は2019年2月24日、イチョウは完全落葉しています。なのでここまで丸焼けになったイチョウが、現在どの位葉っぱを茂らせてるのか分かりません。

でも奥の丸焼けの幹はともかく、その後成長したと思われる手前の幹は普通のイチョウと変わらない。
あ。絵馬が面白い。

絵馬にはたっぷりの葉っぱを持つイチョウの姿と、その奥にスカイツリーが描かれてますね。
ということは、合わせて撮影できるかも?

訪問は12時半でして、太陽の位置が悪くスカイツリーとイチョウがシルエットになってしまいました。
撮影のお礼と境内を借りてお昼ご飯を食べさせてくださいとお参りをする。
焼けイチョウのそばでお昼ご飯。熱いお茶とパンをぱくつく。
あ?またまた説明板発見:飛木稲荷神社の縁起
御祭神:字迦之御霊の神。一般に「おいなりさん」と言われ親しまれている神様で、農工・殖産・生活の加護において働きのある神様です。
神木 いちょう
樹齢一千年を超えると言われ、戦火により損傷を受けましたが、現在は元気に繁茂しています。
古老の言い伝えによれば、大昔のある時、暴風雨の際、どこからかいちょうの枝が飛んできて、この地に刺さったとのことです。そしていつの間には亭々とそびえたので、時の人がこえは異状のことであるとして、稲荷神社をお祀りしたのが始めてであると言われております。飛木稲荷の名もこれから起こったものです。
お祀りした時代については、当地は再三の水害・火災等により旧家や円通寺等では、古い書物が失われて詳しいことはわかりませんが、旧幕社寺奉行書によれば応仁2年(1468)とありますが、おそらくそれ以前であると思われます」
あ〜れ〜??樹齢が500〜600年とか一千年とか説明板に大きなばらつきがありますね。最近読んだ巨木の本のどれかに「本当の樹齢は書いてる半分と思え」というのがありました。肝心なのはここ。長生きした巨木が戦火で損傷したけど復活してる。それが事実です。
本殿裏の石の狐塚。え〜、気のせいだとは思うけども、写真撮ったら怒られた気がしたので、すぐに退散した。

狐塚の隣に境内社の日枝神社。お社がおそらく指物。素敵な彫刻つき。
さて、時刻は12時49分、押上駅に戻ります。
コメント
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