高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

カイコバイモ

2010-03-15 07:36:52 | 山野草
先日、朝のニュースで鶴岡八幡宮の銀杏の木の倒壊には驚いた。三代将軍源実朝が兄の頼家の子供の公暁に、この銀杏の陰から襲われるのである。
鎌倉幕府を支え続けた人物に大江弘元がいるが、彼は三多摩の支配者としても横山党、江川太郎左衛門とともに知られている。彼が支配した証拠に多摩の神社や寺院の屋根には、一文字三つ星の家紋(やがて子孫の長州毛利家の家紋)が見られる。
さて、この一文字三つ星の家紋が付いた神社の近くに、幻の山野草のカイコバイモ(甲斐小貝母)があるという。嘘だと思いながらも何回もでかけ、地元の老人と親しくなり、ついに重い口からお宝のありかを聞き出した(いけませんね)。カイコバイモは名前の由来となる山梨県(甲斐)では絶滅状態にあるようだ。


(花はお椀を伏せた形)

 
(右の画像の、花被片内側の黄色の斑紋はカイコバイモの特徴)

甲斐小貝母/ユリ科/バイモ属。
山地の林下に生える多年草。
茎の高さは10~20cmで輪生する3個の葉と、対生する2個の葉がある。葉の形は披針形から広披針形で、茎の先端に下向きに鐘形の花を1個付ける。
名前の由来:主に甲斐の国に生えるコバイモからこの名が付いた。
花期3~5月。
(東京都)
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6 コメント

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慣れた手口 (信徳)
2010-03-15 09:02:05
年寄りの重い口を開けさせる素晴らしい術を持っています。珍しい山野草なのでしょうか?初めて見ました。隣の葉っぱはカタクリですか?
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ここだけの話だが・・・ (寅太)
2010-03-15 09:23:22
信徳さん、おはようございます。
仙人のような老人は、まともに聞いても教えてはくれません。カメラを構えながら、オオイヌノフグリでも撮って、素晴らしい出来栄えだと見せるんですよ。
相手から「もっと素晴らしい花を知っている。でもここだけの話だ・・・」とのってきました。
寅太などはこんな幻の山野草を見たら、きっと喉から手がでているのでしょうね。
信徳さんも観察力が素晴らしいですね。
よくぞカタクリの葉に気付きました。
多摩のどこか、一文字三つ星、カタクリ・・・もうこれ以上は書けません。
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バイモ属 (hanatetsu)
2010-03-15 20:30:25
カイコバイモ初見です。
アミガサユリ位しか知りませんでしたので、バイモ属にイズやカイ、コシノそれにミノまであるとは知りませんでした。
探し抜いた寅太さんに拍手です。
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生き抜いた会社人間 (寅太)
2010-03-15 21:21:58
hanatetsuさん、こんばんは。
アミガサユリ(別名バイモ)も生えていて、いまはまだ蕾でした。
親しくなった老人いわく、「このアミガサユリは、わしらがむかし植えたものだ」。
「ほら、あすこにたくさん咲いているリュキンカは、尾瀬から移植したんだよ」。
「前はこのあたりにフクジュソウが一杯あったが、みんな持っていかれ、フクジュソウ全滅だ」。
「そんなことからカイコバイモは、生えているのを教えないのだ」。
仙人!いやご老人!、私は口はかたいので、大丈夫です。
(「」は老人のことば)
ご老人!、フクジュソウは幻滅しないで、先ほど斜面で1株に見つけておいた。
今ではたったの1株だが、やがて千株にも万株にもなる。
米百俵の見すぎかな
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秘密の場所は何処? (デコウォーカ)
2010-03-16 22:46:20
カイコバイモの自生地が何処か?今回の記事からでは、甲斐の国ではなくて東京都。一文字三つ星の家紋が付いた神社とは何処か?何処と解っても沼津からは行けそうも無いので、これ以上の追跡は止めておきましょう。
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多摩の支配者 (寅太)
2010-03-18 10:35:02
デコウォーカさん、おはようございます。
韮山代官の江川太郎左衛門は、大江弘元の一文字三つ星の家紋の付いた神社は、調べきっていると思いますので、そこから調べれば簡単に足が付きます。
きのうも行ったのですが、地元の人は見ていても教えない。
それほど目立たない小さい植物でもあります。
地元の人も
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