高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

パパイア

2009-12-18 08:40:06 | 樹木

難読漢字の例題によく出てくるが、「蕃瓜樹」でパパイアとはとても読めないで、そのまま「バンカジュ」である。「蕃」は草が生い茂るとか、野蛮の意味があるようで、「蕃瓜」で野蛮な国からきた瓜の意味らしい。日本に渡ってきた明治初期の、野蛮な国とはどこであろうか。西瓜(スイカ)、南瓜(カボチャ)、南蕃(ナンバン)など、みんな使われていたので、この漢字を当てたのか。
寅太が樹木の名前を決める関係者なら、英名Papayaの読みをそのまま漢字に置き換え、「父親嫌:パパイア」とする。では名前の由来はと聞かれたら、「父親の留守に食べようとしたのを見つけられた果物」、これくらいでよいのではないか。
ところで芸能界にパパイヤ鈴木がいるが、これは果物からとったのではなく、語呂がよいからとのこと。彼が有名になればなるほど、パパイアではなくパパイヤが一人歩きし、困ったものである。
相模原公園の温室では1年中花が咲き、緑色の大きな果実が育っていた。


(なるほど、雄花はたくさんで一人前)

 
(左が数少ない貴重な雌花、右は果実)

蕃瓜樹、万寿果/パパイア科/パパイア属。
アメリカ原産の常緑高木で明治初年に日本に渡来した。別名チチウリノキ(乳瓜木)、モッカ(木瓜)。
長い葉柄を持ち、掌状葉で互生する。乳白色の5弁花をつけ、花後、芳香のある果実が橙黄色に成熟する。雄株と雌株そして両性を持った株があり、雌株には受粉をしなくても実がなるものが多い。
花期:温室では1年中。
(神奈川県立相模原公園)
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コメント (6)
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