秋生のEtude

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『ロミオとジュリエット』 DVD

2010年11月23日 23時39分33秒 | すみれの花咲く国
あの有名すぎるシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』。
私の世代ではやっぱり、あの映画音楽(ニーノ・ロータのあの名曲)が先に頭に浮かぶのですが・・・“宝塚で舞台化”と聞いた時、いつか耳にした「愛すること」と和題のついたあの「Aimer」を思い出したのです。
私自身は、この「Aimer」しか知らなかったけれど、宝塚に詳しいお友達と話した時、「とにかく曲がどれも素晴らしいのよ~」とお聞きして、すごく期待大!!
この“ジェラール・プレスギュルヴィック版”がすごく楽しみに


『ロミオとジュリエット』 宝塚歌劇団 星組公演 2010.7.21  梅田芸術劇場メインホールにて収録  (DVD)


ロミオ         柚希礼音
ジュリエット      夢咲ねね
ティボルト        凰稀かなめ
ベンヴォーリオ     涼紫央
マーキュシオ      紅ゆずる
乳母          白華れみ
ロレンス神父      英真なおき


・・・とにかくすべてがキラキラキラキラ
そしてみなさん、踊る×踊る×踊る
とっても動きの多い活動的な舞台、という印象です。
それぞれの役、立場が明確でわかりやすい。赤=キャピュレット、青=モンタギューと衣装で区別しているのも観た目にはっきり。
そして・・・
なんといっても宝塚!!デフォルメされ過ぎな部分を含めても、やっぱりヴィジュアルが美しい~~!!

その美しい方々とは、
ベンヴォーリオ/涼紫央
まずはその短い金髪にびっくり
でも、すっごく似合っていてカッコいい~っ
私の持ってる涼さんのイメージは、その名の通り“涼しげな男”なんですが、ここでの涼さんは超イケメンの“熱い男”です。しかも“武骨者”らしい(笑)
ロミオを探して「ロミオ~」と呼ぶ声が好き親友ロミオにジュリエットの死を告げなければならない、と苦悩し歌う姿が胸にきゅーん


マーキュシオ/紅ゆずる
“女ったらし”だそうです(笑)
チャラい男ですが、なんだか憎めないキャラ。
キャピュレットの舞踏会に、女の子をひっかけに行こう、とロミオを誘うマーキュシオですが・・・紅さん・・・お歌がイタイ・・・
というか、この曲絶対音が取りにくい
対立するティボルトと言い争ううち、ティボルトに刺されて死ぬマーキュシオ。
多少ベタかったけど・・・涙を誘われました

ティボルト/凰稀かなめ
見た目が完璧に少女マンガですね~
密かにいとこのジュリエットを愛するティボルト。なかなか切なかったです。
ジュリエットがロミオと結婚した、と聞いて“ロミオを殺して、その死体の前で愛を告白するぞ”というのは・・・い、いやそりゃあ、無理過ぎるだろう、とツッコんでしまいましたが・・・
ハデハデで、いつも周りに女がまとわりついているようなイメージのティボルト。でも・・・ロミオ、ベンヴォーリオ、マーキュシオが3人組で仲良しなのに比べて、すごく孤独。
死ぬ時でさえ、片や、マーキュシオが友達におしまれ、一曲たっぷり歌って息を引きとるのに比べたら、あっけなく死んでしまって・・・ああ、かわいそうすぎる


乳母/白華れみ
実年齢は、きっとまだまだお若いでしょうに・・・肉厚なお衣装でがんばってた乳母役のれみさん。
なかなかコミカルで、それでいてジュリエットを心から心配する“母的”な乳母さん。
ジュリエットの結婚をしみじみと歌うシーンはちょっとうるうる
ロレンス神父と二人で歌うシーンもよかったなぁ。

ロレンス神父/英真なおき
ロミオとの掛け合いのシーン、微笑ましくて・・・すっごく好きです。もしかしたらジュリエットと一緒のシーンより好きかもしれない
「このいたずら小僧が・・・」なんて聞いて、半ズボンをはいた柚希ロミオの少年時代(?)を想像してしまったほど
英真組長の視線には常に、柚希さんへの愛があふれてる気がします(?)


んで、肝心の主役の二人。
ジュリエット/夢咲ねね
かわいい~・・・でもちょっとメイクが濃すぎ~まるでパ○ダだよ・・・
それにセリフがどれもこれもちょっとブリッコっぽいです。でも、かわいいから・・・いいか(笑)
舞踏会でのミニスカート姿、イケイケなギャルですね~なんだかココだけイマドキの10代の二人がクラブで出会った設定のようでした。
それから、ロミオと恋に落ちる過程がわかりやすい。
恋を夢見る→出会いはあるかしら→親の決めた相手と結婚させられる→いや!!→運命の出会い→相手は敵の息子→ダメと言われれば言われるほど燃え上がる・・・
まあ、あの柚希ロミオならそりゃあ、一目で恋しますけどね
ただ・・・ティボルトの死と、殺したのがロミオと知って「まぁっ!私の夫がっ!?」・・・これは、ちょっとひいた・・・
それでも、ずっと見ているうちにだんだんあの濃いめのメイクも見慣れて


そして・・・
ロミオ/柚希礼音
登場シーンからタンポポの綿毛なんか吹いちゃって・・・もうメルヘンっ
予想外の少年!?少年ロミオです!!
ホントにホントに・・・めっちゃかわいい~
良家のおぼっちゃまくんで、ピュアな心を持つロミオ。
親友たちと仲良しだけど、悪いことまでは一緒にしないし、モンタギューとキャピュレットの関係も、どこかで“このままではいけない”と思ってるし。(ええ子や~)
ベンヴォーリオとマーキュシオと3人、本当に仲がいいのね~・・・しかし最強のイケメントップ3だわ~
「世界の王」・・・ノリノリで楽しそうでした
紛れ込んだキャピュレットの舞踏会で、ジュリエットと出会うロミオ。
あの有名なバルコニーのシーン、恋人と、呼んで~からメロメロです
ここのあまりに有名なセリフ、お歌で歌いあげるその二人の甘々な感じがいいなぁ。
ロミオの「月に誓おう」ジュリエットの「誓うのはやめて」
「月は姿を変える・・・あなたの愛も変わる・・」と心配そうに歌うジュリエットに、は?なんでそんなことを心配するんだ、バカだなぁ~(←言ってない)とジュリエットを一瞬にして笑顔で包み込むロミオが、めっちゃくちゃツボです。大好き!!
会って数時間で「結婚しよう!」と言い切っちゃうロミオは、お子ちゃまといえばそれまでだけど、それほど純粋なのよね。
そして、反面で「僕は怖い」と言い知れぬ将来への不安をもらすロミオ。
う~ん、今まで観た『ロミジュリ』に、こういうロミオの内面を見せる演出ってなかった気がする・・・まだ歳若い男の子なんだなぁ。
マーキュシオを殺され、逆上して、ティボルトを殺してしまった、ときちんと落ち込む(?)ロミオがいいです。
そのために、ヴェローナから追放されるロミオ。遠く離れたロミオを想って歌うジュリエットとロミオの、心が繋がってるようなデュエットが素敵
愛し合いながら、すれ違うようにして死んでしまうロミオとジュリエット。
寄り添って眠るような二人は絵のように美しかったです。
ラストのデュエットダンス・・・やっぱりかわいいなぁ
私はやっぱり、この“ちえねね”コンビが好きだわ~と思いました(どういう結論?)

それから、宝塚オリジナル?
いろいろと係わってくる【愛】と【死】の存在。(【愛】=礼真琴【死】=真風涼帆
二人は、抽象的な存在らしく、一言も言葉を発せず、ダンスと表情だけで、語りかける。
【愛】はなめらかなダンスと表現力で恋人たちを導こうとするし、【死】はまんまトート(?)「死ねばいいっ!!」(?)と言わんばかりの(←言ってません)これまた、誘発的な存在。
・・・と、この礼真琴さん、すごくかわいい。そして真風涼帆さん、すごく雰囲気があるというか、すごく宝塚的な方だなぁ、と

いつもわからなくなるのは、どうしてロレンス神父の手紙はロミオに届かなかったのか?
ここでは【死】が邪魔したみたいになってるけど・・・
そこが悲劇の運命なのか・・・
二人が死んでしまってはじめて手を取り合って同じ想いを共有するモンタギューとキャピュレット。
ラストの霊廟でのシーンはちょっと感動して、涙
斬新な『ロミジュリ』舞台でしたが、やっぱり内容は古典的純愛物語でした。
そして本当に音楽がいい~
「ヴェローナ」の迫力、「世界の王」の楽しそうなこと!!
あ、「代償」も実は重みがあって好き。
ウイーン版はどんな感じなんでしょうか?聴いてみたいです


ああ、それにしてもあんなにかわいい柚希ロミオ・・・いまさらですが、私も
♪恋の翼に乗って~すべて乗り越え~ 梅田か博多に行きたかったよ・・・



          

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2 コメント

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ないね! (うーさま)
2010-11-26 00:19:52
↑これは、マーキューシオが
「お前にはそれしかすることがないのか?」
みたいに聞かれて答える台詞で、この言い方があまりにウケているので、我が家ではいつもこの真似をしています(笑)
マーさんの歌は難しいですね雪組もあやしいと思われます

原作でも神父様は手紙を使いの者に託したけれど、
ペストと疑われて隔離されてしまって行けなかった、とか読んだ気がします。
チャラ男 (秋生)
2010-11-27 01:44:19
うーさまさん

紅さんのチャラ男ぶり、なかなかだったと思います。見た目だけの絵に描いたような美男子より、こんな風に役を作り込んで演じてくれる方が好き
最近、やっと宝塚の男役さんの“個性”がわかるようになった気がします。(他の組は観たことがないので☆組限定ですが・・・

マーキュシオの歌、本当に音程が取りにくそう。けっして紅さんが、というわけじゃないと・・・

>ペストと疑われて
そうでしたか。教えてくださってありがとうございます。
原作をきちっと読んだのは、たしか10代の終わり頃だったもので、忘れていました

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