高遠町での講演会は初めてでした。
横に広い会場はちょっと話しにくいものですが、みなさんが熱心に聞いてくださったおかげでとても良い感触を得ることができました。
高遠町文化体育館
400人くらいいらっしゃったかと思います。
「認知症予防」というテーマはそれだけで、高齢者にとっては魅力的。
いつでも予想を上回る方々が集まってくださいます。
前段に「元公民館長、現笑いの療法士」S取さんの「今から、ここから認知症予防ー歌と笑いの効用」というお話と歌唱指導がありました。
講演会後に「まったくよくわかりました!歌も笑いも脳から考えると有用の意味がはっきりしますね」とわざわざ挨拶に見えました。
高遠での仕事はなかなか楽しいものでした。
関係スタッフの勉強会
テーマは認知症の早期発見。
脳機能から認知症を考える。
正常から徐々に進行していくことは納得していても、「認知症」という言葉で即エイジングライフ研究所の言う「大ボケ」と対応させてしまって、「大ボケ」の軽い段階を早期と考えてしまう誤りをもう一度考えていただきました。
正常といっても、年齢によってその範囲はずれてきて当然です。
ただ、脳機能が正常か否かはあくまでもきちんと標準化された脳機能テストの結果によって判断する必要性があることも、たぶん納得していただけたと思います。
また、講演会の時に皆さんが脳のイキイキ度チェックの必要性をはっきり認めたられたことも、これからの指向性をあきらかにできたかなと思っています。
会場に掲示されていた保健委員さんたちの標語の中に「座布団1枚」と声掛けしたいものがありました。まったくぴったり。
予防法 知って実行は 今でしょう
認知症予防をやるのは、今からですよ!高遠町がんばってくださいね。
ついでに遊ぶのは私のポリシーですから・・・
しんわの丘ローズガーデン中央アルプスに向かって開けている絶好のロケーション
高遠美術館 見ごたえありました。 高遠城址公園 アルプスが遠望できました。
絵島囲屋敷
江戸城大奥から遠流の刑で高遠に移された、筆頭大年寄絵島。その時33歳。
それから、28年間幽閉されて生涯を閉じたのですが、生活は
8畳一間に羽目殺しの付いた縁側
下女ひとり
食事は朝夕1汁1菜、湯茶以外は一切なし
衣類は木綿帷子の他無用という厳しい状況でした。
それよりも私の目を引いたのは、さらなる覚え書きです。
扇子・楊枝可。髪用はさみ毛抜き可。風呂可。病気の時の薬可。などの当り前のことに交じって、鉄漿不可。タバコ不可。の項があります。
そして、硯や紙は渡さない!
説明書によれば「深く日蓮宗を信仰し精進の生活を続け、61歳で亡くなった」そうです。
絵島はボケなかったのでしょうか?
散歩もできない。趣味や交友も許されない。書いたり描いたりという行為もダメ。おしゃれもできない。食べる楽しみもない・・・
とてもこのような暮らしで、いくら61歳までとはいえ脳は持つとは思えません。
信仰の力だけで前頭葉を支えることができるのか?
ほんとは、絵島はボケてしまっていたのではないか?
解決できそうもない大きな疑問がわいています!