新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

2020年最初の関西旅行記 #3-6

2020-02-12 17:16:09 | 旅行記

「2020年最初の関西旅行記 #3-5」のつづきです。

京都に戻った私は、本格的に降りだしたの中、次なる目的地本願寺伝道院へと歩きました。

先月13日に大倉集古館に出かけたときの記事に書いた、

そうだ 今月末の「Misia Soul Jazz Big Band Orchestra Sweet & Tender」大阪公演への遠征のときに行ってみよう

実行に移したわけです。

本願寺伝道院は、こちらで書いたように、伊東忠太真宗信徒生命保険(株)として設計した建物(竣工:1912年)
施主西本願寺22世門主大谷光瑞伊東忠太との組み合わせで現存するものといえば、築地本願寺(1934年)が有名ですな

インド風築地本願寺に対して、本願寺伝道院一筋縄ではいかないというか…。

まず、建物をいろいろな方向から眺めてみましょう。
まずは西側からの眺め。

北側からの眺め。

東北東側からの眺め。

そして、正面(北西側)からの眺め。

西側には、中庭(?)に入るがあって、それが、

と、「ここはどこ?の世界です。

こちらの日経の記事には、

(伊東忠太は) アジア、欧米を3年かけて行脚し、各地の建造物を研究。日本建築は欧州化でも和洋折衷でもなく、木造の伝統を石や鉄に替えて進化させるべきだ、という「建築進化論」を唱えた。
大谷光瑞は20世紀初め、仏教伝来の道筋を探るべくアジア各地へ探検隊を3回派遣した。世にいう大谷探検隊だ。雄大な視野で日本文化を見つめ直した2人が出会い、建築進化論を初めて形にしたのが、この真宗信徒生命保険本館だった
世界中から集めた建築の美をかみ砕き、再構成した成果は「日本の建築様式を追究した道程を体現した」と評価され2014年、国重要文化財に指定された。

とあって、また、正面入口の傍らに立てられた説明板にも、

重要文化財 本願寺伝道院
※指定名称 旧真宗信徒生命保険株式会社本館(本願寺伝道院)
この建物は、明治28年(1895) 4月に設立された真宗信徒生命保険株式会社の社屋として、明治45年に東京帝国大学教授伊東忠太の設計竹中工務店の施工により建築されたものです。当初は「本館」のほか「付属屋」、「倉庫」2棟、「物置、人力車置場、便所」、「屋根付き伝ひ廊下」が建っていましたが、現在は「本館」のみが残っています。
伊東忠太の提唱した「建築進化論」(石材や鉄に依存しつつも欧化でも和様折衷でもなく、日本建築の木造伝統を進化させること)を明確に表現した建物で、外観は古典様式に基づくものの、開口部まわりや軒まわり、塔屋の形態などにサラセン様式日本の伝統的な様式が用いられています。
現在は本願寺伝道院として浄土真宗本願寺派僧侶の布教・研修の道場として使用しています。

とあるのですが、この建物に「日本的」なもの見つけられない私でございます…。

それよりも、なによりも、霊獣です

当日のダイジェストに、萌え上がりながら何枚も何枚も霊獣の立ち並ぶ様子を載せましたので、ここでは数頭のアップを披露いたします。

まずは、上に説明板と一緒に載せた「歯を食いしばる」霊獣の相方、正面入口の階段の右側親柱の上にいた「ベロ出し」霊獣

どうして彼(?)はベロを出しているのでしょうか?
もしかして、「歯を食いしばる」霊獣吽形で、「ベロ出し」霊獣阿形ということかな?
でも「阿形」ならこちらの方が適切ではなかろうか?
来訪者にベロを出すのは、ちょいと失礼かと…

お次は、目つきの悪い鋭いこちら

そして最後は、2頭まとめて

いやぁ~~、イイ

西本願寺は、この霊獣関連のグッズを販売したらどうでしょ?
私みたいなモノ好きなヤツが買うと思いますぞ

霊獣の写真をしげしげと眺めていると、本願寺伝道院レンガの目地「覆輪目地」になっていることに気づきました

「覆輪目地」というのは、このブログには何度も登場しておりまして(たとえばこちら)、特殊なコテを使って目地をかまぼこ状に盛り上げる手法で、有名どころでは、東京駅丸の内駅舎で使われています。
本願寺伝道院覆輪目地は、あまり丁寧な仕事とは言えません、芸の細かいところを見せていただきました。

こうして、の中、を差して写真を撮りまくりました

折り畳み傘を持ってきているのに、敢えてビニール傘、それも大きめのを購入したのは、このためだったって感じです

この時点で、時刻は15:30

日が短いとはいえ、まだ観光できる 時間でしたが、が降っているし、平等院本願寺伝道院満腹感もありましたので、この日の観光はこれで打ち止めにして、ホテルで「2020年最初の関西旅行 3日目ダイジェスト」を書くべく、下のルートで京都駅方面に戻りました。

そして、ホテルチェックイン

あれまぁ~ 良い部屋じゃございませんか

天井からデスクトップを照らすスポット照明があったり(私は室内の明るいホテルがお好み)、バスとトイレがドアで隔てられていたり、アメニティが充実していたり、定量止水できる風呂とかと、かなりイイ

京都駅から徒歩数分という便利さで、そして、「ひたすら高い」「コスパが低い」というイメージ京都のビジネスホテルとしては手軽なお値段と、こりゃ贔屓にしたくなりますぞ

この日の夕食こそ、551蓬莱シューマイをつまみながらビール、そして駅弁と、ちょいと寂しいものでしたが、かなり充実した旅行3日目となりました。

ということで、旅行記3日目編完結です。

つづき:2020/02/13 2020年最初の関西旅行記 #4-1 

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