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株式

2008-03-09 | 初心者のための株式講座
前回はROAというレシオについて書きました。今回はROAとともによく使われる指数ROEについて書きます。ROE(アールオーイー=return on equity)の略です。
このROEという指数も損益計算書と貸借対照表から計算します。

ROAは事業利益÷総資産(総資本)でした。ROAは資産全体でどれだけ利益を稼ぎ出すことができたかというものです。事業利益=営業利益+受け取り利息配当金
ROEは企業が倒産しとときに返済義務がない自己資本と利益の関係です。ROEの場合の利益は当期純利益が分子となります。
計算式は ROE=当期純利益÷自己資本 
よく企業がROEを目標数値として掲げている企業が多い指数です。
当期純利益と自己資本の関係というのは、株主権利のひとつである配当金は当期純利益が原資となって株主に配当されます。つまりROEの数字が高いと株式価値が高いことになります。(当期純利益すべて配当されることは一般企業ではありません)
また、ROEはいろいろな側面から分解することができます。一般的な分析としてROEを3つの指数から計算されます。

①当期純利益÷売上高=売上高利益率
②売上高÷総資本=回転率
③総資本÷自己資本=財務レバレッジ

①×②×③=ROEとなります。つまりこの指数のいいところは企業がROEを高めるためには①利益率をあげる方法②売上高を高める③借入金を増加させる という方法が挙げられます。

http://www.toyota.co.jp/jp/ir/financial/financial_data.html  トヨタの例

ここで財務分析をする上での注意点を挙げておきます。なんとか利益というのは損益計算書から計算されます。損益計算書はその期の結果なのでそのまま数字を使います。しかし、ROAやROEを計算する上での総資産や自己資本は、期がはじめと終わりでは数字が変わってきます、そこでROEやROEを計算する場合は一期前の資本とその期の数字をたして2でわって架空の数字を用います。PL項目は結果なのでそのまま数字を用いて、資本について期初と期末で数字がかわるので平均を用いるということです。


上のアドレスではトヨタの利益率やROA ROEが確認できます。
損益計算書や貸借対照表も確認できるので一度計算をしてみてください。




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