5月21日
理レター
皆様お世話になっております。米国6月利上げが浮上。ドルが買い戻され、米国では中期ゾーンを中心に金利が上昇。ネガティブフラットニング現象が起きています。とりあえず利上げがダイレクトに効く2年国債は0.9%に一時乗せました。日本と欧州の金利はマイナス。
資金はドルに集合中。しかし、ドルの独歩高ではありません。ルピアやルーブルは下落していますが南アランドやレアル、トルコリラ等はFOMC議事録発表後上昇しています。
とりあえず、6月の雇用統計待ちですかね。
とりあえず、日本でG7にサミット。さすがにサミット中に日本株が下落したらサ~、ミットもないですよね!苦しいギャグです。
来週は月に一度の黒田サンタがクレジット市場にやってきます。今回の財布の中身は1000億円です。日銀様が社債を市場価格より高い値段で買ってくれます。もちろんマイナス金利で!!ただ買入れ銘柄の期間が1年以上、3年以下。ECBは30年ゾーンまで買入れ対象です。追加緩和がもしあるとすれば買入れ期間の長期化が考えられます。
また、40年国債入札が26日に予定されています。その内、50年債とか100年債が起債されるかもしれませんね。
債券市場は最近、超長期ゾーンに発行体の長蛇の列が出来ています。トヨタにANA、大和ハウス、関西電力、このゾーンを起債できる企業は信用力がある企業だけです。この金利低下を利用し、資金調達をしようとしています。さすがに1%を下回る固定金利で20年を一般企業が調達できるというチャンスはめったにありません。機関投資家もマイナス金利の悪影響で運用期間を長期化しています。社債リスクはクーポンが低いほど、期間が長いほど金利の価格影響度は大きいです。金利が反転したらポートはボロボロになってしまいます。満期保有しかないですね。とりあえずプラス金利なら元本を下回ることはありません。リスクを考えたら日銀は後戻りできません。出口は見えません。
このレベルの社債を購入するならCB買ったほうが良いです。ヘッジになります。日銀の
金利引き上げはインフレの改善。つまり、景気回復で株価が上昇している場合です。債券金利が上昇しても株価が上昇すればCB価格が上昇します。つまり、債券ポートのヘッジにCBが有効ということです。リパッケージではなくどストライクのCBをポートに入れましょう。最近では最終利回りがプラスのユーロ円CBも見かけます。クーポンが0なので直利は0%ですが買って損はないですよ。
今週、地方公共団体金融機構が6年の政府保証債を起債しました。クーポンは0.001%の100.32円発行。手数料が25銭。発行利回りは-0.052%、手数料を0とした場合(フルレス)では-0.01%とマイナス発行。700億円が起債されています。キャッシュつぶしの買いですね。日銀付利よりましならいいか~~。
理
1 ソフトバンクグループ
株価6105円(5838円)
1年 5年
CDS 56.30bp(60.26bp)171.00bp(185.35bp)
回号 償還 最終利回り 国債スプレッド
42回2017/3/1 0.645% (0.650%)94.94bp (95.75bp)
44回2020/11/27 1.330%(1.319%) 153.21bp(155.68bp)
ユーロ債
2025年7月30日 3.79%(3.77%) 375bp(376p) 円ベース3ML+326bp(336bp)
ドル
2025年7月30日 5.14%(5.07%) 330.36bp(351.34bp) 円ヘッジ3ML+248bp(268bp)
*円ベース=アセットSWAP 3ML+α
*():前週
スプリント 株価:$3.59($3.44)
ドル債
2024年6月15日12.00%(12.02%) T+1028bp(1045bp)
CDS:1152bp(1138p)
アリババ
株価 78.79ドル(77.16ドル)
◆年初からの各国株式指数パフォーマンス
銘柄 週末引け 年初比 円換算 相関係数
日経平均 16736.35 -12.07%
NYダウ 17500.94 +0.44 -7.85 0.491
ブラジルボベスパ 49722.75 +14.70 +18.39 0.391
FT100 6156.32 -1.38 -10.97 0.777
DAX 9916.02 -7.70 -12.47 0.913
ロシアMICEX指数 1891.33 +7.38 +5.83 -0.642
上海A 2957.44 -20.16 -27.61 0.833
ハンセンH 8303.58 -14.05 -21.31 0.837
国債金利
◆国債金利(先週末%)
2年 5年 10年 30年
米0.8763(0.7453) 1.3618(1.2056) 1.8384(1.7001)2.6286(2.5486)
独-0.506(-0.514) -0.353(-0.381) 0.165(0.124) 0.879(0.829)
日-0.244(-0.244)-0.227(-0.227)-0.113(-0.109)0.319(0.273)
クレジットスプレッド(米国5年国差との差)(%)
BB 3.40(3.48)BBB 1.39(1.42)・A 0.74(0.75)
CDSインデックス
米 83.75(83.12) 欧州 78.51(77.08)日本71.00(72.50)
経済統計カレンダー
【米国の予定】
23日5月マークイット製造業PMI:予想:51.0 前回;50.8
24日4月新築住宅販売件数:予想:52万件 前回:51.1万件
25日5月マークイットサービス業PMI:予想:--- 前回:52.8
25日5月マークイットコンポジットPMI;予想:--- 前回:52.4
26日4月中期住宅販売仮契約数(前月比):予想:0.6% 前回:1.4%
27日5月ミシガン大学消費者マインド:予想:95.8 前回:95.8
【日本の予定】
23日4月貿易収支:予想:--- 前回:7542億円
27日4月:全国CPI(前年比):予想:--- 前回:-0.1%
27日5月東京CPI(コア):予想:--- 前回:-0.3%
国債入札
米国 前回の応札倍率 テール 前回入札日
25日 2年国債 2.64倍 3.7bp 4月25日
26日 2年変国 3.57倍--- 4月28日
26日 5年国債 2.41倍 5.0bp 4月26日
27日 7年国債 2.65倍 3.4bp 4月28日
ドイツ 前回の応札倍率 平均利回り 前回入札日
25日 30年国債 1.59倍 1.03% 4月27日
日本 前回の応札倍率 利回り 前回入札日
26日 40年国債 3.055倍 1.13% 2月23日
データ:Bloomberg 財務省HP
理レター
皆様お世話になっております。米国6月利上げが浮上。ドルが買い戻され、米国では中期ゾーンを中心に金利が上昇。ネガティブフラットニング現象が起きています。とりあえず利上げがダイレクトに効く2年国債は0.9%に一時乗せました。日本と欧州の金利はマイナス。
資金はドルに集合中。しかし、ドルの独歩高ではありません。ルピアやルーブルは下落していますが南アランドやレアル、トルコリラ等はFOMC議事録発表後上昇しています。
とりあえず、6月の雇用統計待ちですかね。
とりあえず、日本でG7にサミット。さすがにサミット中に日本株が下落したらサ~、ミットもないですよね!苦しいギャグです。
来週は月に一度の黒田サンタがクレジット市場にやってきます。今回の財布の中身は1000億円です。日銀様が社債を市場価格より高い値段で買ってくれます。もちろんマイナス金利で!!ただ買入れ銘柄の期間が1年以上、3年以下。ECBは30年ゾーンまで買入れ対象です。追加緩和がもしあるとすれば買入れ期間の長期化が考えられます。
また、40年国債入札が26日に予定されています。その内、50年債とか100年債が起債されるかもしれませんね。
債券市場は最近、超長期ゾーンに発行体の長蛇の列が出来ています。トヨタにANA、大和ハウス、関西電力、このゾーンを起債できる企業は信用力がある企業だけです。この金利低下を利用し、資金調達をしようとしています。さすがに1%を下回る固定金利で20年を一般企業が調達できるというチャンスはめったにありません。機関投資家もマイナス金利の悪影響で運用期間を長期化しています。社債リスクはクーポンが低いほど、期間が長いほど金利の価格影響度は大きいです。金利が反転したらポートはボロボロになってしまいます。満期保有しかないですね。とりあえずプラス金利なら元本を下回ることはありません。リスクを考えたら日銀は後戻りできません。出口は見えません。
このレベルの社債を購入するならCB買ったほうが良いです。ヘッジになります。日銀の
金利引き上げはインフレの改善。つまり、景気回復で株価が上昇している場合です。債券金利が上昇しても株価が上昇すればCB価格が上昇します。つまり、債券ポートのヘッジにCBが有効ということです。リパッケージではなくどストライクのCBをポートに入れましょう。最近では最終利回りがプラスのユーロ円CBも見かけます。クーポンが0なので直利は0%ですが買って損はないですよ。
今週、地方公共団体金融機構が6年の政府保証債を起債しました。クーポンは0.001%の100.32円発行。手数料が25銭。発行利回りは-0.052%、手数料を0とした場合(フルレス)では-0.01%とマイナス発行。700億円が起債されています。キャッシュつぶしの買いですね。日銀付利よりましならいいか~~。
理
1 ソフトバンクグループ
株価6105円(5838円)
1年 5年
CDS 56.30bp(60.26bp)171.00bp(185.35bp)
回号 償還 最終利回り 国債スプレッド
42回2017/3/1 0.645% (0.650%)94.94bp (95.75bp)
44回2020/11/27 1.330%(1.319%) 153.21bp(155.68bp)
ユーロ債
2025年7月30日 3.79%(3.77%) 375bp(376p) 円ベース3ML+326bp(336bp)
ドル
2025年7月30日 5.14%(5.07%) 330.36bp(351.34bp) 円ヘッジ3ML+248bp(268bp)
*円ベース=アセットSWAP 3ML+α
*():前週
スプリント 株価:$3.59($3.44)
ドル債
2024年6月15日12.00%(12.02%) T+1028bp(1045bp)
CDS:1152bp(1138p)
アリババ
株価 78.79ドル(77.16ドル)
◆年初からの各国株式指数パフォーマンス
銘柄 週末引け 年初比 円換算 相関係数
日経平均 16736.35 -12.07%
NYダウ 17500.94 +0.44 -7.85 0.491
ブラジルボベスパ 49722.75 +14.70 +18.39 0.391
FT100 6156.32 -1.38 -10.97 0.777
DAX 9916.02 -7.70 -12.47 0.913
ロシアMICEX指数 1891.33 +7.38 +5.83 -0.642
上海A 2957.44 -20.16 -27.61 0.833
ハンセンH 8303.58 -14.05 -21.31 0.837
国債金利
◆国債金利(先週末%)
2年 5年 10年 30年
米0.8763(0.7453) 1.3618(1.2056) 1.8384(1.7001)2.6286(2.5486)
独-0.506(-0.514) -0.353(-0.381) 0.165(0.124) 0.879(0.829)
日-0.244(-0.244)-0.227(-0.227)-0.113(-0.109)0.319(0.273)
クレジットスプレッド(米国5年国差との差)(%)
BB 3.40(3.48)BBB 1.39(1.42)・A 0.74(0.75)
CDSインデックス
米 83.75(83.12) 欧州 78.51(77.08)日本71.00(72.50)
経済統計カレンダー
【米国の予定】
23日5月マークイット製造業PMI:予想:51.0 前回;50.8
24日4月新築住宅販売件数:予想:52万件 前回:51.1万件
25日5月マークイットサービス業PMI:予想:--- 前回:52.8
25日5月マークイットコンポジットPMI;予想:--- 前回:52.4
26日4月中期住宅販売仮契約数(前月比):予想:0.6% 前回:1.4%
27日5月ミシガン大学消費者マインド:予想:95.8 前回:95.8
【日本の予定】
23日4月貿易収支:予想:--- 前回:7542億円
27日4月:全国CPI(前年比):予想:--- 前回:-0.1%
27日5月東京CPI(コア):予想:--- 前回:-0.3%
国債入札
米国 前回の応札倍率 テール 前回入札日
25日 2年国債 2.64倍 3.7bp 4月25日
26日 2年変国 3.57倍--- 4月28日
26日 5年国債 2.41倍 5.0bp 4月26日
27日 7年国債 2.65倍 3.4bp 4月28日
ドイツ 前回の応札倍率 平均利回り 前回入札日
25日 30年国債 1.59倍 1.03% 4月27日
日本 前回の応札倍率 利回り 前回入札日
26日 40年国債 3.055倍 1.13% 2月23日
データ:Bloomberg 財務省HP