おはようございます。スプラムの竹内幸次です。今日もオフタイムシリーズです。
私の父は北海道
奥尻島で生まれました。1993年に津波があった島です。私が中小企業診断士で独立し、駅前に事務所を借りる時にも、父は一生懸命に物件を探してくれましたが、その1年後、他界しました。
20代前半の時に、奥尻島から東京に出稼ぎにきた父からすれば、息子が国家資格者になり、法人をつくり、事務所を設けるということが嬉しかったのでしょう。患いながらも事務所探しに尽力してくれました。
父の他界から数年後、父が生まれ育った奥尻島に行きました。
北海道中小企業団体中央会から講演で呼んで頂いた帰りにです。北海道中央会のMさん、本当にありがとうございました。
奥尻島は津波からの復興が進んでいたのですが、人口は減少しており(2004年3,855人)、フェリーを降りると島の人は「あんれ、ひんでお(英夫)さんの息子さんかい」という感じで、情報はすぐに伝わります。
年間で1週間ほどしか泳ぐことができない海には、有名な「
なべつる(鍋つる)岩」があります。父が育った頃には、当時の東京にある歓楽街も動物園も、映画館もなかったのでしょうから、この海が父のレジャーランドだったのでしょう。
父が通った奥尻小学校にも行きました。校庭の砂や体育館裏の池、父はここに通っていた時、どんなことに興味があって、どんな少年だったのだろうか。
そして、この島から一人で東京に出た父の勇気を認識しました。さぞかし不安で怖かったことと思います。今で言えば、NYに1人で移住する感覚でしょう。
今、私は起業家と中小企業へのコンサルタントをしています。リスクを負って起業しようとする者へのコンサルティングは、私の心の中で、父への恩返しとオーバーラップしているのかもしれません。
おやじ、天国からもブログは読めるかな?おやじが勇気を出して東京に行き、母と出会って俺が生まれた。おやじ、ありがとう。
株式会社スプラム代表取締役
竹内幸次 中小企業診断士
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