創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

金沢 ・ 冬景色  武家屋敷

2012年02月20日 | 日記

連日連夜の雪降り、30センチあまりの雪降りの朝、
早めに家を出、凍りつく加賀産業道路を北に向かった。

途中、数台の車が中央分離帯に乗り上げていたり、はたまた路肩でひっくり返っていたり。
早めに通勤に出た人であろうか、携帯電話片手にしきりに電話していたり、
交通機動隊が到着していて、事故状況の検分をしていたり。

事故を起こされた人には悪いが、私は無事に金沢に到着。
金沢中心部は融雪装置が多く設置されていて、運転に困ることは無い。
今回出かけた場所は観光地で有名な武家屋敷の長町。

個展、そして公私にわたってお手伝いしてくれているS氏の定期健診日。
「 来なくていい 」と言われたが、やはり気になり、主治医に聞くべく質問事項を用意し、
無事病院に到着。

「 来なくていい、と言ったのに、」と言いつつも、「 来てくれたのか 」とS氏。
様々な検査を受けなくてはならないS氏、それぞれの検査が数十分掛かるとのことで、
すべての検査が終わり、診察までのあいだ病院近くを探索した。

Photo_6

   長町あたり


今は真冬。 金沢の路地はとにかく狭くて車の運転は厳しい。
加えて冷え込んでいるから、車のわだちが凍り付いて、つるつるに。
狭い路地から出てくる車に注意しながら、私も観光客の一人に。

前回来た時、用水には水草が咲いていた記憶が。
春夏秋冬と風情がある、金沢の長町あたり、
こんなに早い時間なのに、チラホラと観光客の姿が。
さすがに冬、団体の姿は見えなかった。 でももう少しすると増えていたかも。

Photo_5

   鴨


この地域は金沢港から随分と離れたところ。
しかし何故だか用水には鴨が二羽、懸命に川藻をついばんでいた。
降りしきる雪、冷たい用水、水鳥の足の構造はどうなっているのかと疑問が。

水の中で懸命に足を動かしているということは、血管も神経も通っているはず、
なのに何故に氷つかないのか? 北国の鶴も同じことが言える。
凍りついた池や川、湖の中に足を入れている。 凍傷にならないのか?
などと思いながら、冷たいのに偉いねえ、と眺めていた。

Photo_4

   長町武家屋敷


雪の無い季節にもここに来て、同じ風景を撮り紹介したが、
雪が残っている武家屋敷跡の風景も何となく様になる景色である。
金沢を紹介してある観光本には、このあたりと東茶屋街がいつも登場する。

特にこの頃はドラマなどの撮影現場として、東茶屋街が多く登場している。
金澤画廊前の浅ノ川に架かっている、「 梅の橋 」を渡れば東茶屋街。
地元民として、そこばかりが強調されるのはどうかな?の疑問点も残り、複雑な気分に。

Photo_3

   土塀


検査時間を気にしつつ、近くを写真に収めていたら、
地元のボランティアのガイドさんが、観光客の方々に土塀の「 こも 」を説明していた。
見慣れない方々にとっては不思議な光景だったに違いない。

現在は殆ど「 こも 」を使うことは無いが、雪国や農家では必需品。
私の小さい頃、父が農閑期の仕事として「 ござ、こも 」を納屋で編んでいた。
冬野菜の保存に使ったり、庭木の保護に使ったりと、用途はたくさんあった。

1時間半あまりの検査の結果が出、S氏と診察室へ。 画像を見ながらいくつも質問した。
予測できるだけの質問を一覧にし、なんだかんだと20分あまり主治医に質問した。
嫌な表情を見せず、と言っても顔の大半はマスクに覆われていた主治医、
ニコニコと丁寧に説明してくださり、セカンドオピニオンもいいですよ、と。
その言葉を聞き、「 うん、この医師は信頼できる、」そう思った瞬間であった。

Photo_2

    金沢駅


   運転席から




気になっていた事柄の説明もきちんとしていただき、
次回の検査は必ず受診することと、無理の無い運動を続けることを確認し、
病院を後にした。

昼も近づき、折角だからと金沢駅前の都ホテルでビュッフェランチを。
折角検査を受けてきたのに、私も食べ物に気をつけなければならない体なのに、と
ぶつくさ文句を言いつつも、車はすでにホテルの駐車場の中に。

運よく、「 チーズフェア ・ ランチ 」と銘打ってあり、
大好きなチーズが食べられると思い、いさんで最上階のレストランへ。
沢山並べられてある料理、何をとるか一通りグルッと見て回ったがチーズが見えない。

見落としたかな、とチーフに、チーズの塊は提供してあるのかな、と聞けば、
「 料理の食材として使っていて、塊は提供していないのです、スミマセン 」と。
「 せめてパルメザンチーズか、ゴルゴンゾ-ラを少し出してもらえないかな 」と頼んだが、
「 それらのチーズの用意もしてないのです、スミマセン 」と。

そりゃそうだわな、ランチにチーズを出していては勘定が合わないわな、と妙に納得し、
まずは野菜サラダをたっぷり食べ、その後数種の料理を取り寄せて頂いた。
S氏も久しぶりのビュッフェランチに満足したようだ。

Photo

   食後のあとに


今日の医師との会話をもう一度再現し、
守るべきところは守り、無理の無い程度の運動は続けることを約束し、
食後のコーヒーで締めくくった。

そこで又疑問が・・・。
Please Present This card to Cashier.・・・。
この「 Present 」と言う単語、正しいのかな???
もし「 Take 」だったら、乱暴な表現になるのかな???

「 お連れ様は何歳で?・・・ではシニア代金で割引に 」。
では60歳の私はと聞けば、「 スミマセン、65歳以上なんですぅ 」と。
美味しいランチでした。 でもチーズが食べたかったなあ。


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6 コメント

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撮られたお写真から、雪を踏む音や川面の音を想像して (ちっち)
2012-02-21 23:28:05
撮られたお写真から、雪を踏む音や川面の音を想像して
ちょっと旅行気分・・。金沢の冬景色・・・有難うございました。

お口の中は、すっかりチーズだったのに
思ったものが出て来なくて・・・チーズは、残念でしたね!?
私もチーズは好きなのでお気持ちがよくわかります。

Sさんは、次回も堂前さんとのお食事を
きっと楽しみにされているでしょうね!





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ちっち 様 (by 堂前)
2012-02-22 09:45:48
ちっち 様

ご旅行気分、味わえられてよかったです。
ただ冬の金沢を訪れられるときは長靴が必須です。 でないと足元がベチャベチャに。

雪の無い地域の方々は足元を気にする必要はありませんが、
雪国では長靴が一番!  革靴などは雪が消えてから、です。

S氏、ご老体の年代ですが、個展の搬入搬出、加えて店頭にも出て助けて頂いています。
本来なら「 じいちゃん 」と孫から呼ばれてゆっくりと暮らしている年代ですが、
生きがいと健康の為、この秋の仙台・藤崎個展も、と言ってくれています。
個展の搬入搬出は想像以上に大変なのです。 それでも汗しつつ手伝って下さっています。

S氏、標準よりもかなりオーバー体重、でも美味しいもの好き。
この頃随分と食が減ってきた(?)はずなのに、体重が落ちません。
やはり歩きの運動を続けなくてはと話していました。
返信する
雪のない町に住んでいると「現実」が想像できない... (ちっち)
2012-02-22 10:36:09
雪のない町に住んでいると「現実」が想像できないですね(^^ゞ
そうなんですね・・・長靴が必需品!!

私も痩せなくてはいけませんが、粉もんが好きで
まるで、コロコロ転がる「たこ焼き」のようです^^;

大阪の家庭、一家に一台タコ焼き器
本当にそうなんですよ~(^^ゞ
返信する
ちっち 様 (by 堂前)
2012-02-22 20:51:54
ちっち 様

いつだったか、大阪では「たこ焼き」でご飯、と聞いたことがあります。
たこ焼きだけでガマンできるのかな?などと思っています。
私達の、私の考えでは「たこ焼き」はあくまでもおやつ。
ごはんの他にたこ焼きを頂く、です。  カロリーオーバーの食べすぎですね。

でも熱々のたこ焼きを、フーフー言って食べるのは何ともいえませんね。
急に食べたくなってきました・・・冷凍ものがありますが、これってアカン!ですね、きっと。
やはりその家独自のたこ焼きが一番ですね。

返信する
お久しぶりです。 (神奈川のチワ)
2012-02-24 02:03:10
お久しぶりです。
1月では暖かいお言葉ありがとうございました。

チーズがお好きということで、ちょっとチーズについて一考。

学生時代にフランスへ貧乏旅行したことがあり、観光メインだったので削る経費は食費。
ブランジュリでパンの耳を買い、数種類のチーズの入ったパックを買って、毎日朝晩食べていました。

もちろん昼食は外で食べ、偏らない様に気をつけていましたが、そんな食生活を続けて3~4日目、体に異変が…
なんとなく体臭がチーズ臭く!
もちろん毎日お風呂に入っていましたが、気がつけばチーズ臭いんです。

そこでピンときました。
街ゆくマダムやマドモワゼル、ギャルソン等々、男女問わず香水を身にまとうのはこのせいではないかと。
彼らは通りすがりにとても良い香りがするけど、同じものを日本人が付けるとキツすぎて鼻につき、選ぶのが難しい。

ちょっと一考に値しませんか?
食生活が文化や嗜好に影響するのって。

チーズを見るたび思い出します。
今ではワインのお供に少しかじる程度ですが。
返信する
神奈川のチワ 様 (by 堂前)
2012-02-24 14:10:15
神奈川のチワ 様

ご無沙汰です!

チーズに関してのご一考、興味深く読ませていただきました。
確かに食生活が文化や嗜好に影響しますね。

実際に現地に行けば実感します。
チワさんと同じく若い頃イギリスに行ったとき、機内の燐客の体臭には辟易いたしました。
香水などは風呂に入る習慣のない民族にとっては必要不可欠、なんですね。
湿気もないし、汗をかいてもすぐに乾くし、だからゆっくりと風呂に入らない。
シャワーでさっと流す程度。
けれど、それだけだと蓄積された汚れは落ちませんよね。 だから何だか匂う。

欧米文化に習えと日本人も香水をつけますが、着け方が間違っています。
清潔好きで体臭のうすい日本人には、本来香水は必要ありません。
もし着けるとしたら、ごく少量をつけるべき所にそっと着ける、それで十分なのです。

そして、チワさんもチーズがお好きなんですね。
私は無類のチーズ好き、でも歳相応にチョッと多めにかじる程度ですが。

一番好きなチーズは、パルミジャーノ・レッジャーノ、深みのあるチーズが好きです。ちと高価。
二番目は癖の無い、モッツァレラチーズ、何にでも応用できますので。
三番目は、ゴルゴンゾーラ、種によって味に癖があって楽しめます。
でも慣れない人は「・・・・・(>_<)」となるかも。

チーズ、急に食べたくなりました!


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