創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

ヨモギだんご

2007年03月03日 | 日記

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やさしい陽の光を受けての歩き、
三月に入ったばかりというのに散歩道の傍らには小指の先ほどの、それはそれは可愛い 「ツクシ」。
そのまた脇にはヨモギの新芽がたくさん伸びてきております。

やはり今年の冬は異常です。 春の植物がもう芽を出し始めております。
北陸で、こんなにも早く 「ツクシ」 や 「ヨモギ」 が成長するのは珍しいこと。

そういえば、あんなに多く羽を休めていた渡り鳥たちの姿が急に減り始めました。
いつもとは違う北陸の冬、もう春が来たと思って北へ飛び立ってしまったのでしょうか。
川鵜だけが元気に水面を滑走しております。

しかし、ほほをかすめて渡る風はやはりつめたく体感温度もまだ冬。
いくら暖かくなってきたとはいえ、まだまだ寒く、陽の光もよわい。
こんなにもヨモギが芽を出しているのに、さすがにまだ誰も採取に来ていません。

いまでは家で 「ヨモギだんご」 を作ることはありませんが、
幼かった頃、祖母に連れられて堤防のヨモギを摘みに来ました。
沢山摘んで湯がいて。 うるち米ともち米を半々に炊き、湯がいたヨモギを加えて良くつぶして団子状に。
「おはぎ」、「だんご」、と言っていますが、私の感覚では 「ぼたもち」 なのです。

オニギリ位の大きさにしたものに、きな粉、あずきをからめて食べたものです。
青臭く一種独特の香りがしましたが、なぜか大好物でした。 春の食べ物としての記憶があるのです。

我が家の 「ぼたもち」 は少しやわらかく、丸く形作ってもすぐにへたってしまう 「ぼたもち」 でした。
お重箱に入れられた 「ぼたもち」 はくっつきあって、大きなかたまりとなっていました。
でもそれがうまかったのです。 
いつまでもやわらかく甘さを抑えたきな粉もアズキも飽きがきませんでした。
ああ、あの 「ぼたもち」、 できるならばもう一度食べてみたい。

ヨモギの新芽をみて急に食べたくなり、、小松で一番美味しいと思っている店から買ってきました。
木の葉皿に南天を添えてみましたら益々美味しそう。 白磁くみ出し碗に緑茶を入れて、と。
午後のおやつに香り高い 「ヨモギだんご」 と 「緑茶」。
貴方はお好きでしょうか。 何を召し上がりますか?

コメント
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