創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

アルマンド神父、三回忌に

2013年10月20日 | 日記

先日から白磁釉薬作りを続けている。
何度も水を変え、釉薬に含まれているアクを抜く作業を行っている。
沈殿するまで時間がかかり、その間に前庭の様子を見てみた。

Photo

   富有柿


まったく気づかなかったが、富有柿が2個実っているのを発見。
10年ほど前からアメリカシロヒトリが発生し、庭にある富有柿は全滅。
春先にやわらかい新芽が出、今年こそ柿が収穫できるのでは、
と、淡い期待で観察していたが、その内にアメリカシロヒトリが大量に発生。

ああ、またダメだ、町内で一斉消毒をして欲しいと申し出たが、
庭の消毒は個人責任で、といわれた。

我が家だけ消毒しても、何処からともなく成虫が飛んできて同じ状態に。
毎年同じ状態になるので、枝を切り詰めようかと考えていた矢先、
なんと実がなったではないか、たった2個だけど。
でも来年もまた発生するだろうから、枝を整理しようと思う。

Photo_2

       指揮をする、

   在りし日のアルマンド神父


寒くなる前に、少なくなった釉薬すべてを作ろうと予定を立てている今、
カトリック金沢教会ではミサ曲の練習が始まっている。

堅信式のミサは金澤画廊個展最終日と重なり、お手伝いできなかったが、
それ以後、毎週土曜日夜にはミサ曲の練習があり出かけている。
いま練習している曲目はアルマンド神父の三回忌のミサ曲。

彼が旅立ってから早や二年も経過したのか、なんだか不思議な気もする。
この写真は2010年11月28日にパソコンに取り込んだ写真である。
彼が旅立つ一年前の姿である。

Photo_3

   Signore シニョーレ


アルマンド神父が旅立つ時、
彼が指導していたカルメンコーラスの方々が歌って見送った曲、
Signore delle cime = シニョーレ ・ デレ ・ シメ 。
この曲を聴くたび涙が出てしまう。

一人静かに、ユー ・ チューブで検索し、様々なシニョーレ ・ デレ ・ シメを聴いている。
旅立った友、兄弟が安らかに、そして天国へと導かれるようにと願う歌である。
合唱を聴いていると、友を偲び、泣きながら歌っている場面もある。
・・・・・当然ながら、私も・・・・・。

Photo_4

   パソコンで


パソコンで検索してみると、楽譜も載っている。
私たちが練習する、シニョーレ ・ デレ ・ シメ、楽譜には「 ♭ 」が三つ付いている。
主旋律を女声が担当する楽譜で、最高音は「 ミ 」、とても美しいメロディー。
もちろん男声が主旋律を担当しても、とても哀愁あふれる表現が出来る。

Photo_5

   練習曲


アルマンド神父の三回忌、12月7日に執り行われる。
まだ時間があるので、今は更に難しい旋律のミサ曲を練習している。
とても美しく、心洗われる曲であるが、難しく初めて歌うように感じていたが、
「 数年前にも歌ったことがありますよ、」とリーダー。 

ところどころ難しい読み方の歌詞もあるし、
1小節の音符のリズムがややこしく、加えて複雑に変化もする。
とにかく12月まで練習に出かけ、アルマンド神父の三回忌には歌えるようにしなくては。

「 堂前君、私が逝っても教会に来て歌って欲しい、お願いだから・・・」。
彼が旅立つ数日前、声を絞って私に遺した言葉の一つである。

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

工房で音楽を聴きつつ釉薬を作りながら、様々なことを思い出している。


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