創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

ヴィトレの丘・個展・Ⅱ

2008年09月25日 | 日記

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   画廊からエントランス(玄関)

能登・志賀町、ヴィトレの丘がある別荘地は、今日も爽やかな秋風が渡っていた。
品良くシックで落ち着いた佇まいのヴィトレの丘、館内にはイタリアの北部を思い起こす、
優しいアリアのメロディーが流れていた。

先週から始まった能登での初個展、
ゆったりとした時間の流れに、日頃のあわただしさも忘れるくらいである。

エントランス(入り口)から三段降りると、もうひとつの陳列コーナー。
大きなガラス窓は西に開けていて、夕方近くまで明るい光がタップリと入ってくる。
自然の光の中で、青磁、鉄釉、辰砂の作品が、生き生きと輝いて見える。

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   L字形の陳列台

窓際にはソファーがあり、木立の中を渡る風に木々が揺れ、
小鳥達も気持ちよく木々の間に間を飛び交っている。
静かなアリアと広く大きなガラス窓からの日差しで、ついウトウト。

至福のひと時、このような時間の経過を言うのであろうか。
お越しくださるお客様にも、普段の画廊とは異なった空間を充分に味わっていただき、
作品もゆっくりとご覧頂いております。

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   種々のコーヒーのある厨房

二十歳代からコーヒーにこだわりを持っていられる、ヴィトレのマスター。
マスターに負けず劣らず、私も無類のコーヒー好き。 時にはコーヒー談義も。
「 今日はこの種のコーヒーを 」と私の顔を見てマスターがコーヒーを入れてくださる。
さすが、コーヒーにこだわりを持っていられるだけあって、私にピッタリのコーヒーである。

以前、地中海を取材で訪れていた時、小さなカフェの主人が一人用の鍋を直火にかけ、
あっと言う間にエスプレッソを入れてくれた。 特にエスプレッソマシーンを使ったわけでもなかった。
しかし、それは素朴だがとても深い味わいのコーヒーだった。

マスターにそのことを話したら、そのコーヒーの入れ方の国々の話しをしてくださり、
マスターなりに私が求める味を再現してくださった。
舌の上で、そして口の中いっぱいに広がる、香り高いコクのあるコーヒー。
地中海の小さな島々で味わったエスプレッソ、ヴィトレの丘で久し振りに味わえることができた。

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   テーブルの上を片付けている
     マスター

マスターのお歳をお聞きしたら、私より一歳上。
年も近く、コーヒーにもこだわりがあるし、もちろんのこと美術にも大変詳しい方である。
お客様がお帰りになられ、ちょっとした時間に互いの思いや考え方を話し合えるのも嬉しい。

かぐわしいコーヒーの香りの中、アリアが流れ、まるで異国に居るようなヴィトレの丘。
能登・志賀町までは少しばかり遠いかも知れませんが、日頃の生活からはなれ、
美味しいケーキとコーヒーの数々、そして私の作品をぜひご覧に頂ければ幸せに思います。
秋風を受けながらドライブを兼ね、ぜひお出かけ下さい、お待ちいたしております。

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