このところ仕事が忙しかったためかテレビ放送の録画が溜まっていた。
毎週日曜夜にNHK・Eテレで放送されている「クラッシック音楽館」も3週分、録画が残っている状態。
その中で一番見たかったのはNHK交響楽団の4月の定期演奏会からウラディーミル・フェドセーエフ指揮によるリムスキー・コルサコフの交響組曲「シェエラザード」である。
私はこの作品が大好きです。
色彩感があり、そして民族色あふれる旋律は、何度聴いても私を飽きさせることがありません。
特に第3楽章の「若い王子と王女」の美しい旋律は、よく単独で聴いています。
この作品のCDで私の一番の愛聴盤はワレリー・ゲルギエフ指揮キーロフ歌劇場管弦楽団(2001年録音、フィリップス盤)による録音ですが、ピエール・モントゥー指揮ロンドン交響楽団(1957年録音、デッカ盤)による気品あふれる演奏にも愛着があります。
さて今回のフェドセーエフ指揮N響の演奏は、期待通り良かった!やっぱり指揮者の力でしょう。
もっとロシア臭い演奏かなと予想していましたが、以外とスッキリ感のある演奏でした。
考えてみると、この音楽はアラビアンナイトを題材にした音楽なので、そんなことを指揮者は意識していたかもしれませんが、私の大好きな第3楽章「若い王子と王女」は、この美しい旋律をたっぷりと歌ってくれて大いに満足しました。
また映像で、この作品に接すると、改めてこの作品は、オーケストラの各楽器のソロを楽しむには最高の作品であるということを改めて感じることが出来ました。これも音楽を映像で楽しむことの面白さでしょう。
コンサートマスターの篠崎史紀氏のヴァイオリンソロもなかなかのものでした。
「シェエラザード」の演奏の映像が流れる前、フェドセーエフの、この作品に関してのコメントが興味深かったので再録しておきます。
(「シェエラザード」は)技術的に難しいのです。
各楽器にソロがありトランペットなど金管楽器には高度なプロの技術が求められます。
綿密な準備が必要です。
どのオケも十分に演奏できるわけではありません。
私の大切な仕事はオーケストラを歌わせることです。自分のオーケストラに限らず、どのオケでも「歌わせること」を第一に考えています。
素晴らしいオーケストラN響は「歌うこと」が出来ます。
日本人は多民族の感覚やメロディに対する感受性が強く異文化を受け入れることができます。
これは大切な資質です。
残念ながら感情不足の多い昨今ですが、本来ロシア音楽には、さまざまな感情が込められています。
静かな部分にも強い感情があるのです。
なお番組の最後に1990年代にモスクワ放送交響楽団との来日公演の時のアンコールで演奏されたハチャトリアンのバレエ音楽「ガイーヌ」から「レズギンカ舞曲」の映像が放送されましたが、正に爆演でビックリ仰天でした。
今年の11月、フェドセーエフは再び定期演奏会に登場して、この作品を演奏するとのことでN響の打楽器奏者の皆さんが、どんな表情で演奏するのか今から楽しみです。
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毎週日曜夜にNHK・Eテレで放送されている「クラッシック音楽館」も3週分、録画が残っている状態。
その中で一番見たかったのはNHK交響楽団の4月の定期演奏会からウラディーミル・フェドセーエフ指揮によるリムスキー・コルサコフの交響組曲「シェエラザード」である。
私はこの作品が大好きです。
色彩感があり、そして民族色あふれる旋律は、何度聴いても私を飽きさせることがありません。
特に第3楽章の「若い王子と王女」の美しい旋律は、よく単独で聴いています。
この作品のCDで私の一番の愛聴盤はワレリー・ゲルギエフ指揮キーロフ歌劇場管弦楽団(2001年録音、フィリップス盤)による録音ですが、ピエール・モントゥー指揮ロンドン交響楽団(1957年録音、デッカ盤)による気品あふれる演奏にも愛着があります。
さて今回のフェドセーエフ指揮N響の演奏は、期待通り良かった!やっぱり指揮者の力でしょう。
もっとロシア臭い演奏かなと予想していましたが、以外とスッキリ感のある演奏でした。
考えてみると、この音楽はアラビアンナイトを題材にした音楽なので、そんなことを指揮者は意識していたかもしれませんが、私の大好きな第3楽章「若い王子と王女」は、この美しい旋律をたっぷりと歌ってくれて大いに満足しました。
また映像で、この作品に接すると、改めてこの作品は、オーケストラの各楽器のソロを楽しむには最高の作品であるということを改めて感じることが出来ました。これも音楽を映像で楽しむことの面白さでしょう。
コンサートマスターの篠崎史紀氏のヴァイオリンソロもなかなかのものでした。
「シェエラザード」の演奏の映像が流れる前、フェドセーエフの、この作品に関してのコメントが興味深かったので再録しておきます。
(「シェエラザード」は)技術的に難しいのです。
各楽器にソロがありトランペットなど金管楽器には高度なプロの技術が求められます。
綿密な準備が必要です。
どのオケも十分に演奏できるわけではありません。
私の大切な仕事はオーケストラを歌わせることです。自分のオーケストラに限らず、どのオケでも「歌わせること」を第一に考えています。
素晴らしいオーケストラN響は「歌うこと」が出来ます。
日本人は多民族の感覚やメロディに対する感受性が強く異文化を受け入れることができます。
これは大切な資質です。
残念ながら感情不足の多い昨今ですが、本来ロシア音楽には、さまざまな感情が込められています。
静かな部分にも強い感情があるのです。
なお番組の最後に1990年代にモスクワ放送交響楽団との来日公演の時のアンコールで演奏されたハチャトリアンのバレエ音楽「ガイーヌ」から「レズギンカ舞曲」の映像が放送されましたが、正に爆演でビックリ仰天でした。
今年の11月、フェドセーエフは再び定期演奏会に登場して、この作品を演奏するとのことでN響の打楽器奏者の皆さんが、どんな表情で演奏するのか今から楽しみです。
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