オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

今日聴いたCD 7月25日

2013年07月25日 13時10分50秒 | 今日、聴いたCD
①チャイコフスキー 交響曲第4番 作品36 エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団(1960年録音 ドイツグラモフォン盤)
②シベリウス 交響曲第2番、第3番 パーヴォ・ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団(1976年、1977年録音 EMI盤)
③シベリウス 交響曲第1番、第3番 尾高忠明指揮札幌交響楽団(2013年2月、3月 札幌シンフォニーホールKitaraにて録音 fontec盤)


音楽雑誌「レコード芸術」8月号が手元に届く。今回は名演奏家ランキング&名盤選「オーケストラ編」
音楽評論家による、名門オケの羅列の面白味のない当たり障りのないチョイス。多数決によるランキングの面白みの無さ。
ひたすら我が道を歩んでいる私には全く刺激のない特集だった。

さて今日はムラヴィンスキーの録音を聴く。
ムラヴィンスキーのチャイコフスキーと言えば第5番ですが、私は、この第4番も最高と思っています。
切れ味鋭い第1楽章の冒頭。また第2楽章のロシア独特の暗さのある雰囲気。
チャイコフスキーの交響曲第4番は好きな作品なので、いろいろとCDを持っていますが、行き着いてしまうのは、やっぱりムラヴィンスキー。
私は大学生生活を送った東京での4年間での、最高の財産はベーム、バーンスタイン、ムラヴィンスキーの3人を生で聴いたこと。
エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮によるレニングラード・フィルハーモニー管弦楽団の演奏でワーグナーとブラームスを聴きました。
長身のムラヴィンスキーがステージに現れた時の風格からして圧倒されるものがあり、他の指揮者と次元の違う世界を強く感じました。
ムラヴィンスキーによる第4番の録音は、このグラモフォン盤だけだろうか?好きな作品だけに他にライブ録音があれば聴いてみたい。


ムラヴィンスキーのあと、べルグルンド指揮ボーンマス交響楽団によるシベリウスを聴く。
べルグルンドのシベリウスにはヘルシンキフィルとの録音があり、こちらの方が本命ですが、ボーンマス交響楽団との録音もべルグルンド自身最初のシベリウス交響曲全集ということで、作品に対して、思い入れの強い演奏を聴かせてくれます。
確かにヘルシンキフィルのように北欧の冷たい空気は気薄ですが、演奏の力でシベリウスの交響曲の魅力を強く伝えてくるものがあり、べルグルンドは、最高のシベリウス指揮者であること強く思い知らされるものがあります。
特に今回は第3番に強くひかれました。
第1楽章のきざまれた弦による響きから始まり魅力満載。
ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団によるシベリウスの演奏の中で一番好きな演奏である。
このところの猛暑の日には、部屋の中をクーラーをかけて、シベリウスの作品を目一杯のボリュームで聴くに限ります。

ベルグルンドのシベリウスを聴いたあと、ちょっと外出。わが街の商店街のN楽器店でCDを購入。
札幌交響楽団によるシベリウスの録音。評論家によるオーケストラランキングでは、絶対、名前の出ないオーケストラでしょう。
そんなオーケストラのCDを、この猛暑のなか、わざわざ買いに行く私は、世間様に背を向けた聴き手かな?
シベリウスの交響曲の演奏で一番大切なのは、指揮者のシベリウスの交響曲に対する資質。
けっして外面的にならず、大自然を超越し、宇宙をも見据えた音楽。
さて聴いていて指揮の尾高忠明がシベリウスの交響曲を演奏する資質を見事に持っていることが分かり本当に嬉しかった。
そして札響も、見事に北欧の空気を伝えている。拍手!
特に目を見張ったのは第3番。
第2楽章の素朴な民俗調のメロディを札響は見事に歌っている。
そして、じっくりと盛り上がっていく第3楽章。
これから録音されて行くであろう第4番以降の交響曲の録音が楽しみです。









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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ムラヴィンスキー (ハルくん)
2013-07-28 10:54:34
オペラファンさん、こんにちは。

ムラヴィンスキーのチャイコの4番は最高ですね。この曲に関しては他の人の演奏とは次元が異なります。
ムラヴィンスキーでは他に古いモノラル録音で、レニングラード・フィルのものとソヴィエト国立響?のものとを聴きましたが、録音も含めてDG盤以上の感銘は受けません。
ライブ録音はどうやら無さそうですね。本当に聴いてみたいですが。
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ムラヴィンスキー (オペラファン)
2013-07-28 23:06:16
ハルくんへ

チャイコフスキーの4番は、いろいろとCDを持っていますが、やはりムラヴィンスキーの録音に行き着いてしまいます。
ムラヴィンスキーの神業と言うべき指揮ですが、その中にも、当時のレニングラードフィルの名人芸と言うべき演奏も、垣間見ることが出来、やはり最高の演奏ですね。
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Unknown (kazuma)
2013-07-31 22:46:15
オペラファンさま~、こんばんは~。長らくご無沙汰していましたが、お元気でいらっしゃいますか?

さて、ムラヴィンスキー指揮する、チャイコフスキーの交響曲第4番は~私も初めてLPで聞いた時、度肝を抜かれたというか~戦慄さえ覚える凄まじい演奏でした。他の指揮者の演奏とは次元が違うというか、世界が違うというか~。爾来CDに買い換えてからも、私にとっては神品であり最高のチャイコフスキーですね!

それから、ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団演奏のシベリウスですが、これもまた私のフェイヴァリッツですね。確かにヘルシンキフィルと比較すると、北欧色はやや薄いですが~、その情熱的でほの暗い音色の演奏が、私の住む雪国の風土性や思春期のほろ苦い思い出と相俟って、しみじみと郷愁を感じさせるのですよねぇ~。

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Unknown (オペラファン)
2013-07-31 23:25:07
kazuma様へ

こちらこそ、たいへんご無沙汰していました。
そろそろ、お越しになるのではと思っていました。
チャイコフスキーの交響曲第4番は、いろいろなCDを持っていますが、やっぱりムラヴィンスキー盤。録音当時のレニングラードフィルの響きも凄いですね。
ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団のシベリウス交響曲全集は、指揮者のシベリウスの音楽が伝わってきて、私自身、結構、気に入っています。
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