毎週、日曜の私のお楽しみはNHK・BSで早朝に放送されるNHK交響楽団の演奏会の放送の録画を、仕事を終えて帰宅後、酒を飲みながら見る事です。
この前の日曜は竹澤恭子さんのヴァイオリン独奏、N響の名誉指揮者のヘルベルト・ブロムシュテットの指揮による9月の定期演奏会からの放送であった。
プログラムはシベリウスのヴァイオリン協奏曲とドヴォルザークの交響曲第9番「新世界から」である。
おそらく誰もが民族色豊かな名曲コンサートと思うでしょう。しかし私にとって、この2曲の組み合わせは、おそらく終生絶対に忘れることの出来ない、思い出深い組み合わせである。
私が中学3年の時、生まれて初めて生で聴いたオーケストラの演奏会が、わが町の市民会館にやってきたNHK交響楽団によるもので、プログラムはシベリウスのヴァイオリン協奏曲とドヴォルザークの交響曲第9番「新世界から」でした。(なおシベリウスの前にスメタナの歌劇「売られた花嫁」序曲、そしてアンコールでシベリウスの「カレリア」組曲から「行進曲風に」が演奏されました)
ヴァイオリン独奏は当時、N響のコンサートマスターだった田中千香士氏、指揮は岩城宏之氏でした。あれから約40年近く経ってしまった。御二方とも、既に故人となり、年月の経つことの大きさを強く感じます。
さて、この時の演奏会で生まれて初めてシベリウスの音楽を聴き、強く心に残るものがありました。
第1楽章の冒頭を聴いて北欧の空気にふれるような冷たさ、孤独感、そして心の中で秘めている情熱にあふれる作品に、いっぺんに魅了され、その時から現在に至るまで私にとってシベリウスは私にとって特別な存在となっています。
私にとって、シベリウスの音楽との最高の出会いだったと言っても言い過ぎではありません。
今回、録画を見て、オーケストラが同じNHK交響楽団だけに、どうしても40年前とダブルものがあり、聴いていて熱いものが込み上げてきました。酒のせいかもしれませんが・・・。
竹澤恭子さんのヴァイオリン独奏は、もう少し冷たさがあればと思ったりもしましたが、第2楽章の後半の盛り上がりは素晴らしいものがありました。
ドヴォルザークの「新世界」は、私はどんな演奏を聴いても懐かしさを感じてしまうのですが、やはり根底にあるのは初めて生で聴いた交響曲であるということからでしょう。
今回のブロムシュテットの指揮による演奏は、たしかにチェコのオケのような土くささ、ローカル色は薄いですが、旋律をよく歌い、スケールの大きな演奏で、たいへん満足しました。
第2楽章の、あの有名な旋律では我が国のオーボエそしてイングリッシュホルンの第1人者というべき池田昭子さんの演奏。
以前、シベリウスの交響詩「トゥオネラの白鳥」の演奏では、ブロムシュテットが大絶賛したらしい。放送を見逃したのが、今でも残念である。
ブロムシュテットは池田昭子さんがいるから「新世界」を演奏したのかな?
それにしてもドヴォルザークの「新世界」って本当に心にしみる名曲だなぁ~。
(追伸)
来年2月28日、わが田舎町にNHK交響楽団がやってきます。
プログラムは地方公演では、たいへんめずらしいオール・ラフマニノフで「パガニーニの主題による狂詩曲」と交響曲第2番が演奏されます。
ピアノ独奏は小曾根真氏、指揮は尾高忠明氏。
チケットは手配済み。交響曲第2番が非常に楽しみです。
この前の日曜は竹澤恭子さんのヴァイオリン独奏、N響の名誉指揮者のヘルベルト・ブロムシュテットの指揮による9月の定期演奏会からの放送であった。
プログラムはシベリウスのヴァイオリン協奏曲とドヴォルザークの交響曲第9番「新世界から」である。
おそらく誰もが民族色豊かな名曲コンサートと思うでしょう。しかし私にとって、この2曲の組み合わせは、おそらく終生絶対に忘れることの出来ない、思い出深い組み合わせである。
私が中学3年の時、生まれて初めて生で聴いたオーケストラの演奏会が、わが町の市民会館にやってきたNHK交響楽団によるもので、プログラムはシベリウスのヴァイオリン協奏曲とドヴォルザークの交響曲第9番「新世界から」でした。(なおシベリウスの前にスメタナの歌劇「売られた花嫁」序曲、そしてアンコールでシベリウスの「カレリア」組曲から「行進曲風に」が演奏されました)
ヴァイオリン独奏は当時、N響のコンサートマスターだった田中千香士氏、指揮は岩城宏之氏でした。あれから約40年近く経ってしまった。御二方とも、既に故人となり、年月の経つことの大きさを強く感じます。
さて、この時の演奏会で生まれて初めてシベリウスの音楽を聴き、強く心に残るものがありました。
第1楽章の冒頭を聴いて北欧の空気にふれるような冷たさ、孤独感、そして心の中で秘めている情熱にあふれる作品に、いっぺんに魅了され、その時から現在に至るまで私にとってシベリウスは私にとって特別な存在となっています。
私にとって、シベリウスの音楽との最高の出会いだったと言っても言い過ぎではありません。
今回、録画を見て、オーケストラが同じNHK交響楽団だけに、どうしても40年前とダブルものがあり、聴いていて熱いものが込み上げてきました。酒のせいかもしれませんが・・・。
竹澤恭子さんのヴァイオリン独奏は、もう少し冷たさがあればと思ったりもしましたが、第2楽章の後半の盛り上がりは素晴らしいものがありました。
ドヴォルザークの「新世界」は、私はどんな演奏を聴いても懐かしさを感じてしまうのですが、やはり根底にあるのは初めて生で聴いた交響曲であるということからでしょう。
今回のブロムシュテットの指揮による演奏は、たしかにチェコのオケのような土くささ、ローカル色は薄いですが、旋律をよく歌い、スケールの大きな演奏で、たいへん満足しました。
第2楽章の、あの有名な旋律では我が国のオーボエそしてイングリッシュホルンの第1人者というべき池田昭子さんの演奏。
以前、シベリウスの交響詩「トゥオネラの白鳥」の演奏では、ブロムシュテットが大絶賛したらしい。放送を見逃したのが、今でも残念である。
ブロムシュテットは池田昭子さんがいるから「新世界」を演奏したのかな?
それにしてもドヴォルザークの「新世界」って本当に心にしみる名曲だなぁ~。
(追伸)
来年2月28日、わが田舎町にNHK交響楽団がやってきます。
プログラムは地方公演では、たいへんめずらしいオール・ラフマニノフで「パガニーニの主題による狂詩曲」と交響曲第2番が演奏されます。
ピアノ独奏は小曾根真氏、指揮は尾高忠明氏。
チケットは手配済み。交響曲第2番が非常に楽しみです。
ん~、何てステキなシベリウス音楽との邂逅なんでしょう!ヴァイオリン協奏曲で、シベリウス開眼とは~まことに審美眼がお高くいらっしゃいますねぇ~。僕が最初にこの曲を聞いたら、たぶんシベリウスの良さは解らなかったでしょう。やはり、僕は後期ロマン派の色合いの濃い~カレリア組曲と、トゥオネラの白鳥から、シベリウスに入門したのが良かったようです。
それから、ドヴォルザークの新世界交響曲~。現代人の忘れかけた郷愁をそそる名曲ですね。
僕は最初に、LP時代~東芝EMIセラフィム・シリーズで、ケンペ/BPOの演奏で聞き、心底感動した思い出があります。後日~この曲のベスト録音は、ケルテス/VPOに変わりましたけどねぇ~。
それから、次回のN響演奏会で楽しみにしておられるのが、ラフマニノフの交響曲第2番とか~。僕もこの曲は大好きで、ロシアの大地の轟きというか、北の海のうねりのようなものを感じて、聞きながらいつも身震いする程です。CDでは~、プレヴィン/ロンドン響のノーカット演奏盤で何度もききましたよぉ~。僕にとっては30代前半に青春を回顧して、メランコリーや感傷に浸り切る音楽でしたねぇ~。お聞きになられましたら、是非ご感想をお聞かせ下さいませ~。
この演奏会のあと、すぐに「新世界」のレコードを購入しました。最初に購入したのがカラヤン指揮ベルリンフィルの録音でした。当時はまだ、カラヤンしか知らなかった時代でしたので、しかたないかな?
今は小澤征爾指揮ウィーンフィルのライブ録音が気に入っています。
プレヴィン指揮ロンドン響のラフマニノフの交響曲第2番のCD、持っています。今でも私のベストです。以前、プレヴィンがN響でラフマニノフの第2番を振った時の放送の録画に失敗したことを、今も残念に思っています。