オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

再録・2008年NHK杯での浅田真央さんの「仮面舞踏会」

2015年09月25日 12時20分07秒 | 浅田真央さん
ジャパンオープン、そしてグランプリシリーズと、いよいよフィギュアスケートに力が入る時期が来ました。
私はこのところ、今までの過去の映像を見ることが多くなっていますが、一番、よく見ているのは2008年のNHK杯での女子シングルのフリーの映像です。
この時は優勝が浅田真央さん。2位がグランプリシリーズ初出場の鈴木明子さん、3位が中野友加里さん。
この3人のプログラムが本当に素晴らしく中野友加里さんの「ジゼル」、鈴木明子さんの「黒い瞳」、そして浅田真央さんの「仮面舞踏会」を続けて演技を見ることは正に私にとって至福の時と言っていいかもしれません。
特に浅田真央さんの「仮面舞踏会」は、それまでの私の浅田真央さんに対する気持ちを大きく変えるものでした。
それまで荒川静香さんのファンの私にとって正直、浅田真央さんは気持ちのいい存在ではなかった。荒川静香さんの現役最後のシーズン、グランプリシリーズでは、どうしても荒川さんは真央さんに勝てなかった。どうしても波に乗れない荒川静香さん。片やトリプルアクセルを見事に決める浅田真央さん。本当に複雑な思いでした。荒川さんが引退後も、そんな複雑な思いが残っていましたが、この2008ー2009年のシーズンに入って、そんな気持ちなど吹っ飛んでしまい、そしてガラリと気持ちが変わってしまいました。
理由はただ一つ。「仮面舞踏会」を見てしまったからである。
このシーズンの浅田真央さんのグランプリシリーズの初戦は、このNHK杯の2週間前のフランス大会。「仮面舞踏会」の初お披露目。(この時の映像もDVDで録画しています)
そこで、もうボロボロと言っていい浅田真央さんを見てしまった。「仮面舞踏会」は今、見ても真央さんしかできない、たいへん難しいプログラム。
まだまだ自分のものになっていなかったのでしょう。調整不足だったら、難しいことはせず、それなりの演技も出来たはず。しかし、この難しいプログラムに正面からぶつかり、絶対に逃げなかった浅田真央さん。本当に驚いた。そして彼女のアスリートとして物凄さを見てしまった。
そして2週間後のNHK杯。見事に立て直し、素晴らしかった「仮面舞踏会」
本当に感服した。
今、この時の映像を見ても、あの時の気持ちが、いつも蘇ってきます。
これ以降もグランプリファイナルから世界選手権まで「仮面舞踏会」を見ることができましたが、私は、このNHK杯の「仮面舞踏会」が一番好きです。
そして放送での荒川静香さんの解説と刈屋富士雄アナウンサーの実況も印象深く、なおいっそう、この時の「仮面舞踏会」の思いを強くさせてくれます。

さて完全な私の自己満足の世界になりますが再録してみます。

刈谷アナ「女子シングル史上、初めてトリプルアクセルを2つ入れてくるのか。音楽はハチャトリアンの仮面舞踏会」
(曲が流れ演技が始まる)
刈谷アナ「さあ、最初にトリプルアクセルからのコンビネーション」
(浅田真央さんがトリプルアクセルを決める)
荒川さん「決まりました!」
刈谷アナ「コンビネーションになりませんでしたので。2つ目はどうしますか」
荒川さん「わかりませんね。これは、まだ。ただ今のトリプルアクセルは加点がもらえるような高さ、流れがありました」
刈谷アナ「はい。さあ、どうするのか?」
荒川さん「いきますね!」
刈谷アナ「いきますね!いきます!」
荒川さん「トリプルアクセル!ダブルトゥループ!」
刈谷アナ「やりました!素晴らしい!2つ入りました。成功。最初が単発になっても恐れずに2つ目に行きました。伊藤みどりがこのNHK杯で初めてトリプルアクセルを国際大会で成功させた」
荒川さん「トリプルフリッツからの3連続ジャンプ!いいですね」
刈谷アナ「その20年後に見事に一つのプログラムで史上初めて国際大会でのトリプルアクセルを2つ挑戦。成功したかどうかは、ジャッジの判定を待たなければいけませんが」
荒川さん「そうですね」
刈谷アナ「しかし、しっかりと成功させています。」
(ここで美しいスパイラル)
刈谷アナ「ここでにっこりと笑いました。」
荒川さん「トリプルサルコウ。ここで決まりましたね」
刈谷アナ「サルコウは非常に苦手ですと話していますが余裕を持って着氷しました」
荒川さん「トリプルフリップ。単発にしてきました。トリプルトゥループ。ダブルアクセル」
刈谷アナ「ことごとく決めてきましたジャンプ」
荒川さん「これでジャンプは全て終わりですね」
刈谷アナ「はい」
(スピンが終わりストレートラインステップシークエンスへ)
荒川さん「ここからが見せどころです」
刈谷アナ「タラソワコーチからは死ぬ気でやりなさいと言われているストレートラインステップ」
(しばらく解説も実況もなし。ハチャトリアンの音楽に乗って浅田真央さんの最高のストレートラインステップに目が釘付けになるのみ)
(そして、最後の最後に、しりもち寸前)
荒川さん「わ~」
刈谷アナ「おっと、最後は!」
荒川さん「愛嬌ですね」
(演技を終え、大テレの浅田真央さん)
荒川さん「いや、でも、素晴らしい!」
刈谷アナ「素晴らしいですね。これは」
荒川さん「2週間前とは別人ですね」
刈谷アナ「そうですね。しかも2つ。最初は単発になったにもかかわらず2つ目に挑んできた」
荒川さん「はい。そうですね。ショートプログラム、フリー共にミスがありませんでした」
刈谷アナ「これは完全に、また一つ大きな階段を上りました」

以上、完全に私の自己満足の世界でした。
浅田真央さんは挑戦者。
いつも高い所を見上げています。
今シーズンは復帰のシーズン。浅田真央さんが見つめているものを私たちもしっかりと見据えて応援していきましょう。
もうすぐジャパンオープン。
オペラ大好きの私は初お披露目の「蝶々夫人」が本当に楽しみです。






2008年NHK杯より

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